現代の水準からすれば十分とはいえず、技巧的な局面で厳しい面もあるが、作曲家の指揮ならではの自然なフレーズ感や発語に、本来的な姿をみることができる。 ...
2019年05月
GB DECCA SXL6081 レジーヌ・クレスパン エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管 ラヴェル シェヘラザード ベルリオーズ 夏の夜
クレスパンの残したフランス歌曲の名演です。昨今の歌手にない、テクニックに走りすぎない、この優しさと気品に溢れた歌声がクレスパンの最大の魅力でしょう。 ...
GB DECCA SXL6027 エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ピエール・スゴン サン=サーンス 交響曲3番「オルガン付き」
古典的な様式によりながら、色彩感に溢れたオーケストラとアンセルメが見事に表現した名盤ですが、とりわけオルガンの重低音をとらえた優秀録音として名高い。 ...
GB DECCA SXL6759 チョン・キョンファ ローレンス・フォスター ロンドン交響楽団 サン=サーンス ヴュータン ヴァイオリン協奏曲
冒頭からその気迫の激しさに圧倒される。情感の激しさ、強さは女性ならではのものであろう。こうした演奏をされると男性ヴァイオリニストに出る幕は無い。 ...
DE DECCA KD11026 1-2 ロベルト・シュトルツ ルドルフ・モラルト ウィーン国立歌劇場管 ギューデン ローゼ グルンデン クメント デンヒ レハール メリー・ウィドウ
ウィーンは音楽の都で街の通りには音楽文化を感じるものに溢れています。無冠のワルツ王は後世にレコードを残すことに、指揮者活動の頂点であると言っていた。 ...
GB DECCA SB716 ゴードン・ターナー大尉 プリンス・オブ・ウェールズ師団軍楽隊 王室近衛兵音楽隊 音楽祭「ビーティング・リトゥリート」
ビーティング・リトゥリートは王室近衛兵音楽隊によるマーチングのコンサート。マーチング・バンド大国イギリスのプロフェッショナルの迫力はさすがの一言。 ...
FR VSM 2C069-14080 セルジュ・ボド パリ管弦楽団 アルド・チッコリーニ ダンディ セヴァンヌ交響曲 サン=サーンス ピアノ協奏曲第5番 Op.103《エジプト風》
夏に聞く山の音楽。南仏セヴァンヌの美しい山々からインスピレーションを受け一気に作曲された極めて素直な情感に満ちた音楽で、難渋した形跡はどこにもない。 ...
GB EMI ASD3994 ジェーン・パーカー=スミス リスト コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ フランク 祈り 嬰ハ短調 Op.20 コラール第1番ホ長調
愛の夢を思わせる、甘いアルペジオや、高らかなファンファーレも登場し、最後のフーガまで最大規模のオルガン曲で、聴き手、弾き手を絶望に陥れる超絶技巧曲。 ...
GB EMI ASD3604 サイモン・ラトル ジェニファー・スミス フライアット・ジョン ノーザン・シンフォニア ストラヴィンスキー プルチネルラ
演奏は控えめに言っても高水準。弦と管と打楽器の有機的な絡み合いによるダイナミクスの表現は、緻密な計算と構成が見事に生かされた、見事と言う他ない。 ...
GB EMI ASD4066 サイモン・ラトル バーミンガム市交響楽団 フェリシティ・パーマー ジェイン・パーカー=スミス ヤナーチェク・グラゴル・ミサ
打楽器出身というだけあってラトルのリズムの刻みは恐ろしく正確で細かい。彼のまなざしと感覚は聴き手の心をかき立てずにはおかない興奮的な名演をひき出す。 ...