US WESTMINSTER XWN19057 デザルツェンス モーツァルト・セレナーデ集
通販レコード→米ブラック・ラベル銀文字盤

US WESTMINSTER XWN19057 デザルツェンス モーツァルト・セレナーデ集

商品名US WEST XWN19057 デザルツェンス モーツァルト・セレナーデ集

スイスのモーツァルト ― “普段着のモーツァルト”とでもいえばよいのでしょうか、スイスの演奏家たちによる素晴らしい家具のような音楽です。モーツァルトしか感じないほど、自然に響くモーツァルトはスイスと北欧の演奏家の持ち味。コンサートホールで多くの人の中で聴くことでモーツァルトを共有するのとはまた違い、これもまた、クラシックの室内楽音楽の真髄を堪能するというものだ。
1949年にニューヨークで創設され、短期間に綺羅星のごとく名録音の数々を残したウエストミンスター・レーベル。創設の中心メンバーであったジェイムズ・グレイソンがイギリス人で、もともとロンドンのウエストミンスターのそばに住んでいたので、「ウエストミンスター」と命名されました。創設当初の中心的なアーティストは、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団、ウィーン・フィルハーモニー木管グループで、1952年からはこれにバリリ四重奏団が加わりました。彼らはみなウィーン・フィルなど、ウィーンで活躍していた演奏家たちでした。1950年に DECCA に次ぐ英国レーベル会社として設立された ― 独自録音が英国の風情を感じさせるレーベルでコレクターの根強い支持を得ている ― NIXA との共同でヨーロッパ録音も多く、ウェストミンスターは佳盤の宝庫。ソリスト達が妙技を披露している、埋もれてしまうには惜しい演奏のレコードばかりです。
SPレコードが一般的になるまではクラシック音楽とは西洋の知識や精神を理解した「インテリ」の愛好する音楽である、というイメージが付与されることとなった。それがレコード文化の一般化で小難しさはわからなくてもその調べを楽しむ文化は形成されていった。ところがそれは、LPレコードからCDという、より簡易に演奏を紹介できるメディアの登場で、ピリオド楽器での演奏から、ピリオド奏法での演奏へと、またもレコードを聞く他に、スコアを読む等、学問的な態度でクラシック音楽を愛好する傾向に戻ろうとしている。何の変哲も無いんだけど幸せが滲み出てくる世界。SPレコードの鑑賞会で時に感じる穏やかな時間に浸っていることを楽しんでいる感覚。大名盤、大名演、熱演とか探究心に溢れた演奏ではないけど、音楽に浸っている時間がことさらに愛おしくなる。これもそうしたレコードです。
モーツァルトの音楽には、自由なバロック音楽の精神が底流にあり、それが作曲技法としてはタブーとされた和声を時に使わせます。モーツァルトも、それは十分に学習していたでしょうが、そうした禁断の音を潜ませているところが一見陽気で親しみやすいモーツァルトの音楽の魔力なのです。ポストホルン・セレナード K.320 とセレナータ・ノットゥルナ K.239 の2曲。ローザンヌ室内管弦楽団を指揮する、ヴィクトル・デザルツェンスは戦後のアルフレッド・コルトーやジャック・ティボーとのベートーヴェン、クララ・ハスキルやリリー・クラウスとのモーツァルトでの伴奏でお馴染み。カラヤンと同世代の ― 1908年10月27日生 - 1986年2月13日没 ― スイスの指揮者。シャトー=デで生まれ、ローザンヌでアンリ・ガニュバンらに師事した後、さらにジョルジュ・エネスコにヴァイオリンを師事した。スイス・ロマンド管弦楽団にヴァイオリニストとして入団したが、室内楽コンサートや独奏者としての活動を活発化させ、オーケストラを退団。1940年にローザンヌ室内管弦楽団を創設し、1973年までこのオーケストラを指導した。その間、1950年にはヘルマン・シェルヘンの後を継いでヴィンタートゥーア・ムジークコレギウムの指揮者となった。ヘルマン・シェルヘンが活躍したレーベルには、ヴィクトル・デザルツェンスの古典音楽も多く見つかります。中庸のよろしきを得たテンポの音楽を趣としてますが、本盤は突然変異的な「ポストホルン・セレナード」の凄演。デザルツェンスの、その音楽の中でローザンヌ室内管弦楽団のソリストが自由に演奏していて、指揮者とオーケストラの理想的な信頼関係を垣間見る思いを持てる演奏です。「セレナータ・ノットルナ」も数多い録音盤に、埋もれてしまうには惜しいくらいに絶品です。
Recorded in 1951&49; コンツェルトハウス・モーツァルト・ザール(ウィーン)&ハムステッド・パリッシュ教会(ロンドン)
US WEST XWN19057 デザルツェンス モーツァルト・セレ…
US WEST XWN19057 デザルツェンス モーツァルト・セレ…