34-19486
通販レコード→深緑銀文字盤

US WESTMINSTER XWN18192 ペーター・リバール ヴィオッティ/ナルディーニ/タルティーニ・ヴァイオリン協奏曲

商品番号 34-19486

ペーター・リバールは、シェリングが PHILIPS に録れた1回目のバッハの協奏曲集で2台のヴァイオリンのための協奏曲を一緒に弾いているヴァイオリニストです。リバールの演奏は派手さとは無縁の、端正な表現が持ち味。ヴィンテルトゥールはわずか6万人程の小さな街ですが、音楽は盛んで高い水準を誇っており、音楽院は1629年創立という古い歴史を有しています。ヴィンテルトゥール交響楽団も音楽院が管理していて1873年の設立という長い歴史があり、バロックおよび古典初期の音楽に際立った名演を多く残しています。このリバールの前期バロック音楽のヴァイオリン協奏曲集は、この環境があってこその有名盤です。ヴィオッティの憂いを含んだ甘美な楽曲にリバールの、やや硬質で清澄な音色は相応しく、その表現の繊細さと瑞々しさはヴァイオリン好きを虜にする魔力を秘めています。このヴァイオリン協奏曲第22番が1950年代のラジオのクラシック音楽番組でテーマ曲に使われていたことでも注目されました。日本でも親しまれていたLP初期の名盤でした。しかし、何のイタズラか。国内盤としては1956年に一度出ただけでLP末期まで廃盤状態.。アメリカ本国でも1951年にリリースされて以来、たった一度再発されただけでカタログから姿を消していました。CD時代になって初CD化されるのも、随分と経ってからでした。それほどだったのに、高度成長期には未だ早く。当時の物価水準から考えて一般的なサラリーマンがLPを購入することなど極めて珍しかった時代のこと。『ヴィヴァルディの四季』が爆発的にブームとなる前のこと。ベートーヴェンやブラームスではない渋いレパートリー。フルトヴェングラーでも、ストコフスキーでもなければ実績はどんなものだったろうか。一部の愛好家以外で、有名なディスクであるにもかかわらず幻の名盤になってしまった、という極めて例外的なレコードであったといえましょう。
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商品名US WESTMINSTER XWN18192 ペーター・リバール ヴィオッティ/ナルディーニ/タルティーニ・ヴァイオリン協奏曲