34-20280
商品番号 34-20280

通販レコード→ 蘭シルバー黒文字盤 DIGITAL
絶妙! ―  モーツァルトの光と影を美しくうたう。客演でも、その演奏効果を十分にオーケストラから引き出すアンドレ・プレヴィン。重厚一筋のオーケストラからだろうと、しなやかさを引き出せるのは彼ならでは。若き日にジャズ・ピアニストとして培ったリズム感と、ハリウッド映画の作曲を通して身に付けた音楽の伝わり方のわかり易さと手際良さ、そして指揮法の師であるピエール・モントゥー譲りのオーケストラを自在に操るテクニックとで、プレヴィンの品のあるベーゼンドルファーの燻銀の音色とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の美しく柔らかな音色が調和しており非常に美しい。プレヴィンの演奏は、あくまでも淀みのない流れと瑞々しいリズムが信条。こんなに美しいモーツァルトのピアノ協奏曲第17番の演奏を知らない。融通無碍で美の極致のゆくピアノ、しなやかで甘美なウィーン・フィルの音。この曲に相応しい爽やかなテクスチュアと無理のないテンポが心地よく、奇を衒ったところのない素直なフレージングがどこまでも続きますが、さりげなく施されている内声の絡み合いの充実ぶりにプレヴィンの天才的な冴えを感じずに入られません。上品でソフトな語り口が、この作品にふさわしいものです。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の母であるゾフィー大公妃に因んで付けられた、ゾフィエンザールでの優秀録音。温泉を模した温水プールが備えられ、冬場の間は、巨大な空間を活用して期間限定の舞踏会場として使用された。ヨハン・シュトラウス2世の『朝の新聞』や『加速度円舞曲』、ヨーゼフ・シュトラウスの『天体の音楽』、フランツ・レハールの『金と銀』など、多くの作曲家の新作がここで初演され、1950年代からはデッカ・レコードが録音会場として使用し始めた。クラシック音楽好きなら、デッカのウィーン録音の名録音盤に記載された「ゾフィエンザール(Sofiensaal)」というクレジットを数え切れないほど目にしているだったが、2001年8月16日、失火により大部分が焼失し廃墟となり、2012年に取り壊された。ジャズ・ピアノの天才少年だったプレヴィンによる、ウィーン・フィルを弾き振りしたモーツァルトです。「ウィンナートーン」の代名詞となったベーゼンドルファーの一音一音をたっぷりと響かせ、「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを大切にしてロマンティックに美しく音楽を紡いでゆきます。プレヴィンの持つ柔軟で暖かな音楽性とウィーン・フィルは抜群の相性の良さだ。このコンビの演奏は多々あるが、聴くたびに幸福感に包まれる希代の名演奏だ。
アンドレ・プレヴィンの出生名はドイツ名でアンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン(Andreas Ludwig Priwin)といい、アンドレ(André)はフランス風の名乗りである。1929年4月6日、ドイツ・ベルリン生まれ。ベルリンのユダヤ系ロシア人の音楽家の家庭に生まれ、ベルリン高等音楽院でピアノを学び、一時期ナチス政権を逃れて9歳でパリ音楽院に入学。1938年から家族に連れられアメリカへと渡り、1943年に合衆国市民権を獲得した。10歳代の頃からジャズ・ピアニストとして演奏し、1940年代、当時黎明期にあった初期モダン・ジャズのビバップ・スタイルに影響を受けたプレイで「天才少年」として注目され、ライオンのイラストが可愛いピアノ・トリオでのアルバム『キング・サイズ』(King Size, 1958年)、ダイナ・ショアと共演した『ダイナ・シングス、プレヴィン・プレイズ』(Dinah Sings Previn Plays, 1960年)、シェリー・マン&ヒズ・フレンズでの『マイ・フェア・レディ』(Modern Jazz Performances of Songs from My Fair Lady, 1956年)などが代表盤に挙げられる。キャリア初期のロサンゼルス時代にはハリウッドの大手映画会社 MGM 専属となり、多くの映画において映画音楽の作曲や編曲、音楽監督を務めている。彼のその多彩な活動の当初は映画音楽の分野において頭角を現し、4回ものオスカー賞を獲得する傍ら、ピエール・モントゥーにも師事し指揮を学んで、1963年には指揮者としてもデビューします。『キス・ミー・ケイト』(1953年)、『マイ・フェア・レディ』(1964年)、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(1973年)など時代の好みを反映させ、ハリウッドの著名人にはよくあるようにプレヴィンは結婚回数の多い人物であり、音楽家、男としての興味の衰えない姿を見せる存在だ。クラシック音楽の指揮者としては、その後アメリカ、イギリスのオーケストラ音楽監督を歴任し着実なキャリアを重ねた。管弦楽曲の演奏・録音が活動の中心であり、とりわけスラヴ系の音楽とイギリス・アメリカ近現代の音楽の録音で評価を得てきた。近年では、現在ウィーン・フィルを振って最もウィーン・フィルらしさを引き出させるなど、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との間に厚い信頼関係を築きあげています。クラシック音楽における自作品としては、ウラディーミル・アシュケナージへの献呈作『ピアノ協奏曲』やハインリヒ・シフに献呈された『チェロ協奏曲』、2002年に当時の新妻アンネ=ゾフィー・ムターのために作曲した『ヴァイオリン協奏曲』、ジョン・ウィリアムズのために書かれジャズバンドも加わる1971年の珍しい『ギター協奏曲』、金管アンサンブルでは『金管五重奏のための4つの野外音楽』、また声楽のジャンルでは最初のオペラとなった『欲望という名の電車』(1998年にサンフランシスコにて初演)や歌曲集『ハニー・アンド・ルー』、室内楽では『オーボエ、ファゴット、ピアノのための三重奏曲』などが挙げられる。一方ではジャズ・アルバムも制作し、また自らが作曲を手掛けた新作のオペラを録音するなど今日最もアグレッシヴな活動を展開しています。
1984年4月2、3日ウィーン、ゾフィエンザールでのセッション、ステレオ・デジタル録音。
NL PHIL 412 524-1 プレヴィン モーツァルト「ピアノ…
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