34-23852

商品番号 34-23852

通販レコード→英ロイヤルブルー金文字盤

〝松ヤニの飛び散るのが聴こえるような音〟 ―  という名フレーズを生んだことでも有名な録音。ヨハン・ゼバスチャン・バッハの《無伴奏チェロ組曲》は全集録音だけでも実に4回目というハンガリー出身の天才チェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルによる、無類のテクニシャンとして鳴らした若かりし頃の一回目の録音。録音はあのバルトークの遺児二男、ピーター・バルトークが運営する「バルトーク・レコーズ」が行いPERIODレーベルでリリースされました。その後PERIODは米EVERESTの傘下となりましたので、ここではEVERESTレーベルが併記されています。モノラル録音だが定評あるバルトーク録音だけあって素晴らしい優秀録音で、単一楽器録音では全く不満がない。チェロの胴鳴りがたいへん心地よい。レコーディングでの使用楽器は、「アイレスフォード卿」という名前で知られる1696年製のストラディヴァリウスです。アントニオ・ストラディヴァリが製作したうち、現存するチェロは、約50挺といわれている。1780年頃このチェロは、有名な音楽家であったフェリーチェ・デ・ジャルディーニ(1716〜1796)によってイタリアから英国ロンドンに渡り、同氏からアマチュア奏者として著名であったアイレスフォード卿が購入した。ヘンリー8世の数あるお妃の一人、〝1000日のアン〟ことアン・ブーリンのおつきの侍女をしていて、後に3人目の妃に迎えられたジェーン・シーモア(1509〜1537)と、チェロに名を残したアイレスフォード卿は縁戚にあたる。ジェーンの出身であるシーモア家の子孫にシャーロット(1730~1805)と云う方がいて、第3代アイレスフォード伯爵に嫁しています。ちょうど、この方が存命中にこのストラディヴァリウスのチェロがやってきて、約100年間所有されていたことから伯爵家の名前が付けられた。板目取りされた二枚板の裏板には中程度の幅の杢目が見られ、右底部の端にはストラディヴァリ自らが足した小さな接ぎ木がある。表板は5枚板で出来ており、やや幅広の木目の松材で、オレンジと赤の中間色のニスが楽器全体にふんだんに塗られた深みのある色合いが魅力である。見た目にはわからないが、演奏し易くするために、腕利きの職人によって楽器の縦の長さが短縮されている。この時代のストラディヴァリの代表的な作品である。思わぬところで16世紀の血で血を洗う政争と、美しい音色のチェロの物語が交差しています。1875年にアイレスフォード家から、ロンドンの楽器商ジョージ・ハートに売却された後は、ストラディヴァリウスの中でも著名な楽器を所有していた収集家の間を、ブエノスアイレス、パリからシュトゥットガルトに渡り、フィンランドのヘルシンキでコレクションされていたが、戦後、他の楽器の多くと共にニューヨークの楽器商エミール・エルマンに売却された。イタリアの匠のもとで生まれ、ロンドンの深窓で育ち、南米から北欧を旅をして、ニューヨークにやって来た。1946年には米国フィラデルフィア在住の世界的に著名なチェロ奏者グレゴール・ピアティゴルスキー(1903〜1976)の手に渡り、1950年からシュタルケルによって演奏会や35枚のレコーディングのために使用された。シカゴ交響楽団で首席チェロ奏者の座を歴任、その後ソリストに転向したシュタルケル40歳代の録音。若き日のシュタルケルの豪放にして繊細な芸術が堪能できます。本盤で聴くことができるその楽器は、シュタルケルの死後、スペインの若手チェリスト、パブロ・フェランデスが弾いている。
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  • ピーター・バルトークによる録音、PERIODレーベル原盤。
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バッハ:無伴奏チェロ組曲全集
シュタルケル(ヤーノシュ)
EMIミュージック・ジャパン
1999-06-23

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