34-13820
商品番号 34-13820

通販レコード→英レッド銀文字盤 UNIVERSO SERIES
甘美で美しい音色はまさに洗練美の極致― ヴァイオリンの艶やかな美しさと端正でエレガントなスタイルで人気を博した名手アルテュール・グリュミオー。1950年代のモノラル録音から80年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。PHILIPS に大量のレコーディングを残しており、そのどれもが高い水準にあるとされています。そのレパートリーは、バッハやヴィヴァルディといったバロック音楽の作曲家をはじめとして、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスといった古典派やロマン派の協奏曲やソナタ、ヴィオッティの協奏曲、パガニーニの超絶技巧協奏曲や、その他の協奏作品、フランクやフォーレのソナタといった近代以降の定番やヴュータンのようなお国ものに加えて、ベルクやストラヴィンスキーのような20世紀の音楽までに及んでいる。特にモーツァルトの演奏には定評がありましたが、ヒューマンな心の歌を奏でるのをモットーとしていたグリュミオーのレパートリーの中、極めつけのモーツァルト。ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい。モーツァルトのヴァイオリン曲で名演を示すのは至難の業である。珍しく短調で書かれた中間楽章での憂いを帯びた感情の表出が印象的な協奏交響曲。因襲的なスタイルから脱して交響的な協奏曲への一歩を踏み出した、フランス風の趣を色濃く反映させた第3番。モーツァルトの死後、彼はウィーンの名ピアニストだったことで後世に伝えられますが、その通りピアノの曲は生涯にわたって作曲している。でも、モーツァルトの知名度を高めたのは優れたヴァイオリニストでもあったことです。それなのにヴァイオリン協奏曲をウィーンに来てからは何故か作曲の気配がない。彼自身、もはやヴァイオリン協奏曲は完成したと思いがあったのか、そうした背景もあり、一人の作曲家の青年期の作品と片付けられないのがモーツァルトです。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。グリュミオーにとってモーツァルトは晩年まで愛した作曲家のひとり。戦後間もないパリ・デビューもモーツァルトの協奏曲。若きモーツァルトの作品を、覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。彼の美音もしっかり捉えています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。コリン・デイヴィスの万全なサポートを得てベルギーの名ヴァイオリン奏者グリュミオーが甘美で艶やかな音色によって格調の高い演奏を聴かせている一連のフィリップスの録音は、20世紀モーツァルト演奏の金字塔と言えるでしょう。
アルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux、1921年3月21日〜1986年10月16日)はベルギーのヴァイオリニスト。ヴィレール・ペルワン(Villers-Perwin、ワロン地域のエノー州)で生まれた。労働者階級の出身だが、祖父の奨めにより4歳でヴァイオリンを学び、6歳でシャルルロワ音楽院に入り、11歳になるまでにシャルルロワ音楽学校のヴァイオリン科とピアノ科の両方で首席をとった。1933年ブリュッセル音楽院に進み、名教師アルフレッド・デュボワに師事。デュボアはウジューヌ・イザイの弟子にあたり、ブリュミオーはまさにベルギーのヴァイオリン演奏伝統を一身に受け継いだ訳です。1949年にはグリュミオー自身も、そのブリュッセル王立音楽院のヴァイオリン科で教鞭を執った。パリに留学してジョルジュ・エネスコに入門もして、早くからその才能は認められました。第2次世界大戦中は、ナチス・ドイツ占領下のベルギーで室内楽の演奏旅行を行なった。戦後になってからソリストとしての名声がうなぎ上りとなり、とりわけピアニストのクララ・ハスキルをパートナーに迎えて行なった演奏活動は「黄金のデュオ」と評された。その美しい音色と華やかで流麗な芸風は“ジャック・ティボーの再来”と言われ、実演に、LPレコードに活躍しました。1960年にハスキルが急死してからは、一個人としても演奏家としても虚脱感に見舞われている。1961年には来日も果たしています。グリュミオーは音楽界への貢献が認められ、1973年に国王ボードゥアン1世により男爵に叙爵された。その後も持病の糖尿病に苦しめられながらヴァイオリンの指導を続けたが、1986年に心臓発作によりブリュッセルにて他界した。愛用したヴァイオリンは、グァルネリ・デル・ジェス:1744年製「Rose」。ストラディヴァリウス:1715年製「ティティアン(”Titian”)」、1727年製の「エクス=ジェネラル・デュポン(“Ex-General Dupont”)」も所有。ジャン=バティスト・ヴィヨーム:1866年製は「エクス=グリュミオー」として知られ、現在はジェニファー・コウが所有している。肩当ては、ドイツのGEWA社のModell ll を使用していた。
サー・コリン・デイヴィスは、1927年イギリスのウェイブリッジ生まれ。1957年から本格的指揮者となりロンドン交響楽団、ロイヤル・オペラ・ハウス、BBC交響楽団、イギリス室内管弦楽団といった有数のオーケストラを指揮し特にモーツァルトやシベリウス、ベルリオーズといった作曲家の作品を得意とし数多くの名盤を残しました。1967年BBC交響楽団の首席指揮者、1971年ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督、そして1982~1992年バイエルン放送交響楽団の首席指揮者、1995~2006年ロンドン交響楽団の首席指揮者を務めてきました。また1977年にはイギリス人として初めてバイロイト音楽祭で指揮しています。またボストン交響楽団の首席客演指揮者やシュターツカペレ・ドレスデンの名誉指揮者でもありました。デイヴィス自身「モーツァルトは人生そのもの」という言葉の通り、デイヴィスは、モーツァルト作品に内包するドラマやパトスを表出することのできる数少ない音楽家でもありました。この時期にフィリップスに録音した類まれなモーツァルティアンの名演奏は、そのほとんどが綿密に制作されたセッション録音である点も大きな特徴です。ロンドン交響楽団はワトフォード・タウン・ホールなど、ヨーロッパでも最も音響効果のよいホールで収録されており、そのバランスの取れたヨーロピアンな完熟のサウンドは、この時期のデイヴィスの音づくりを忠実に反映したものと言えるでしょう。そうしたデイヴィスの万全なサポートを得て、ベルギーの名ヴァイオリン奏者グリュミオーが甘美で艶やかな音色によって格調の高い演奏を聴かせている一連のフィリップスの録音は、20世紀モーツァルト演奏の金字塔と言えるでしょう。
愛器ストラディヴァリ《エックス・ゲラン・デュポン》を駆使したフランコ・ベルギー派の名手グリュミオーの美音は、まさにモーツァルトには打ってつけで、この作品群の最高至福の演奏が聴ける。1953年に開始されたグリュミオーのフィリップスへの録音は、折しも78回転SP盤に代わるLPという新しい再生メディアの黎明期であり、録音再生技術の向上とともにより鮮明な再生音を家庭で手軽に味わうことが出来るようになった時代。グリュミオーの洗練された演奏は、繊細な音色までをも細かく収録することのできるこの新しいメディアの、そして戦後の新興レコード会社の一つ、フィリップス・レーベルの象徴ともなったのです。グリュミオーは1953年から55年にかけて現在では偽作として知られる第7番を含むモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲録音を、ルドルフ・モラルトおよびベルンハルト・パウムガルトナー指揮ウィーン交響楽団との共演によってモノラルで完成させ、さらにステレオ技術の到来によって1961年から64年にかけて、今度は第7番の代わりに協奏交響曲を加えた協奏曲全曲をコリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団と再録音しています。1960年代はグリュミオーのソロともども、やはりモーツァルティアンとして名を馳せたイギリスの名指揮者サー・コリン・デイヴィス(1927.9.25〜2013.4.14)がロンドンを中心に頭角を現し始めた時期であり、古典的な造形を大切にしながら躍動的なのも魅力である。グリュミオーの張りのある艶やかな美しい音がまことに魅力的である。その美音を存分に生かしてモーツァルトの美しい旋律を朗々と歌い上げているのだが、細部まで入念な彫琢をほどこした表情はニュアンス豊かで、明晰かつ優美な音楽解釈は20世紀中葉のモーツァルト像を具現化したもの。40歳代を迎えいっそう熟した名ヴァイオリニストの至芸を味わうことが出来る。数年前のモノラル盤とこれらを聴き比べると、グリュミオーの演奏ぶりに、あきらかにコクの増していることが実感されよう。第1回の録音も非常な純美さをもって弾き上げられた名盤には違いないが、第2回のそれは全体にいっそう肌理の細かい表現に満ち、音色の用い方、表情の付け方に多彩さが加わっている。夥しく存在する〈モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲〉のレコーディングの中でも、ステレオ初期のこのグリュミオー盤がしばしばベストに挙げられるのは至当であろう。グリュミオーとデイヴィスの息の合った共演ぶりは、この後も1970年代にベートーヴェンとブラームスの協奏曲のレコーディングで実現することになります。
ヨーロッパ屈指の家電&オーディオメーカーであり、名門王立コンセルトヘボウ管弦楽団の名演をはじめ、多くの優秀録音で知られる、フィリップス・レーベルにはハスキルやグリュミオー、カザルスそして、いまだクラシック音楽ファン以外でもファンの多い、「四季」であまりにも有名なイタリアのイ・ムジチ合奏団らの日本人にとってクラシック音楽のレコードで聴く名演奏家がひしめき合っている。英グラモフォンや英DECCAより創設は1950年と後発だが、オランダの巨大企業フィリップスが後ろ盾にある音楽部門です。ミュージック・カセットやCDを開発普及させた業績は偉大、1950年代はアメリカのコロムビア・レコードのイギリス支社が供給した。そこで1950年から60年にかけてのレコードには、米COLUMBIAの録音も多い。1957年5月27~28日に初のステレオ録音をアムステルダムにて行い、それが発売されると評価を決定づけた。英DECCAの華やかな印象に対して蘭フィリップスは上品なイメージがあった。
1962年4月ロンドンでのステレオ録音。
GB  PHIL  6580 009 グリュミオー モーツァルト・ヴ…
GB  PHIL  6580 009 グリュミオー モーツァルト・ヴ…