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通販レコード→英ダーク・レッド銀文字 DECCA プレス盤

GB LONDON(DUCRETET THOMSON) DTL93106 ドヴィ・エルリー VIOLIN RECITAL BY DEVY ERLIH

商品名GB LON(DUCRETET THOMSON) DTL93106 ドヴィ・エルリー VIOLIN RECITAL BY DEVY ERLIH

市場価格は高根の花である永遠の名盤。 ― フランスのヴァイオリニスト、ドヴィ・エルリ(1928〜2012)はパリ音楽院でジュール・ブシューリに学び、1955年にロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝、1982年にはパリ音楽院の教授に就任するが、そのキャリアについてはほとんど知られていない。マイナーレーベルでの録音がほとんどで、プレス数も少なく入手も難しい事から市場価格は高騰を極めており、ファンは血眼になって探し求めるほど聴く機会が滅多とない真の「幻のヴァイオリニスト」である。本盤は、その中でも極めつけ。英 DUCRETET THOMSON 盤。ジャズ、クラシック音楽のレーベルで、「デュクレテ・トムソン」と日本語表記されるフランスのレーベル。「 La Voix Du Monde ( The Voice Of The World ) 」を宣伝のコピーでとしていた、ラジオチューナー製作会社「デュクレテ」(1901年設立)が1950年代にレーベルを設立した。中古レコード市場ではレア扱いされているために価格が高価であるが、さすがに220g最初期フラット盤ですからノーノイズではありませんが、それ以上に状態の良いものを探すのは至難の業。
卓越した技巧と表現力を備えたエルリは、レコード時代から名前は知られたフランスの名ヴァイオリニスト。1950年代から60年代にかけてバッハから現代までのさまざまな作品を録音してディスク大賞を4度受賞しているヴァイオリニスト。存命のころは多くのライブをこなし、何度も来日をして後進を指導し弟子たちにフランス流のヴァイオリン演奏をつないだ。伝説とはいえ1990年代になお現役として活躍していて、その名はときおりマニアの間でささやかれていた。広いレパートリーで活躍を続けるが、しかし、幻の名ヴァイオリニストというのがしっくり来る演奏をする。録音数が絶対的に多くもないのだけれども録音メディアよりの演奏家ではなかったようだ。本盤は来日直前の1955年10月17、18日にデュクレテ・トムソンに、モーリス・ビューローのピアノ演奏で録音したものである。エルリが後に録音した多くのLPは、協奏曲、ソナタなどの大曲が多いが、このような、よく知られ親しまれている小品を彼の演奏で聴けるのはありがたいことだ。ラヴェル「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」、クライスラー「プニャーニの形式による前奏曲とアレグロ」、ラヴェル「ツィガーヌ」、「ハバネラ形式による小品」、アルベニス「タンゴ ニ長調」、デ・ファリャ「スペイン舞曲「はかなき人生」より」。エルリ ― の演奏を聴くと ― は音楽センスの塊のような人なんだと思います。エルリの演奏は殆ど何も書かれていない楽譜から目の覚めるような生命の息吹を引き出してくる。感性が鋭く、情熱的でありながら曲の構成を理解し、溢れんばかりに輝くような音を鳴らしている。その独特の歌いまわしと激しいアクセントが、ここでの演奏ではプラスに転じている。ドゥヴィ・エルリーの中心にある"ジプシー的"な気質に基づいた"情熱"がよく現れた、誰もが良く知る有名小品曲の数々。速弾きもあれば、大胆に崩した歌の浪漫もあり、曲想の描き分けが尋常ではなく、単調さの微塵もない。当時主流であったハイフェッツやミルシテインのような難曲を制覇し、ヴァイオリン1本による多声構造の試みを聴かせようとした演奏ではない、フレーズの起伏 ― 感情面 ― を果敢に肥大させる彼のすぐれた技巧と洗練された表現力からは、土と海の香りが漂ってくるようです。
昭和初頭のパリに優れたヴァイオリンミシェール・ブーシノー(1929-)はパリ音楽院で名教授ジュール・ブーシュリ(1878〜1962)に師事し、1953年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で入賞した。この年のコンクールの創設者のジャック・ティボー(1880〜1953)が審査員を務めた最後の年になった。同年の9月に東南アジアから日本に向かう飛行機の事故でティボーは73歳の命を落としたからだ。コンクールの審査員の一人だったダヴィッド・オイストラフ(1908〜1974)はブーシノーをソ連政府を説得し助手にした。ジュール・ブーシュリ(1878〜1962)はフランスのヴァイオリニスト。ジャック・ ティボー(1880〜1953)の2歳年上で、1892年に15歳でパリ音楽院の一等賞を得た。ちなみにティボーは1897年に17歳で一等賞を得た。モーツァルトの演奏を得意 としたブーシュリだったが、病弱のため早い時期にコンサート活動を停止しパ リ音楽院のヴァイオリン科の教授として後進を育成にあたった。録音は1906年、 28歳の時に13面を残したのみである。ブーシュリの弟子 には、後にブーシュリ夫人となったドゥニーズ・ソリアーノ(1916〜2006)、ジャ ニーヌ・アンドラード(1918-)、ジネット・ヌヴー(1919〜1949)、ローラ・ボベ スコ(1919〜2003)、イヴリー・ギトリス(1922-)、ミシェール・オークレール (1924〜2005)、ドゥヴィ・エルリ(1928-)ほかがいる。ヴァイオリニストとしてのブーシュリは電気時代になってからは録音をしなかったが、 愛弟子ソリアーノのために指揮棒を取ったモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番が残されている。1928年生まれのフランスの名匠ドヴィ・エルリ。パリ音楽院を1等で卒業し、パスキエ、カザルス、エネスコに師事、1955年のロン・ティボー・コンクールで優勝した伝説のヴァイオリニスト。惜しくもパリ10区で交通事故に遭って亡くなったが、それも授業でエコール・ノルマルに向かう途中だったという。何しろレコードが少なく入手も難しく市場価格は高根の花であることから、幻のヴァイオリニストの名を欲しい儘にしたエルリー。戦後のスター・システムに組み込まれず、キャリアについての情報はファンにはほとんど知られていない。そんな乏しい経験からでも本盤試聴終えた後に確信をもって云えることは、エルリーこそはヴァイオリンのフランス楽派、もっといえばパリ音楽院の伝統、その最も純良な部分を受け継ぎ、体現したヴァイオリニストである。きちんと書けそうでしたが、この項未整理です。追記修正することはありません。
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