34-7892
通販レコード→ブラック・エンジェル、ドッグ・スタンプ盤

GB EMI SLS941-4 クレンペラー&バレンボイム ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集(5曲)

クレンペラーの重厚なオーケストラに、バレンボイムの若さあふれる躍動感のあるピアノがよく溶け合って、一切の虚飾を排した正統的な素晴らしい演奏となっている。この盤でも、クレンペラーのオーケストラが光り輝いている。巨匠の棒の下、若き日のバレンボイムが力いっぱいに弾く姿が見えるような演奏。作品に正面からぶつかっていく熱演に感動する。数ある全集の中でも出色の1組。交響曲全集を完成させたクレンペラーで、フィルクシュニーをソリストに協奏曲全集を EMI は膳立てる。しかし、1966年秋からの録音直前、8月にスイスのサン・モリッツで休暇を取っていたクレンペラーが転倒して骨折してしまいました。半年の療養中に、今度はフィルクシュニーが演奏活動をやめてしまい、そこでバレンボイムに白羽の矢が立ちます。60歳近く年下のバレンボイムについてクレンペラーは、演奏してすぐにバレンボイムが凄いピアニストであることを感じたと友人に書き送っています。年齢差はカラヤンの例をとっても同じことが言えそうですが、その録音は非常に順調だったようです。クレンペラーもバレンボイムも録音を途中で止めるのが嫌いな音楽家で、最初のセッションで各曲の最初から最後までの全楽章を続けて一気に録音しています。5番から逆順で1番まで収録した協奏曲と合唱幻想曲は、わずか9回のセッションで録音が完了しました。盤は SAN シリーズであり、SAN シリーズはオペラや唄の入った宗教曲を出しているシリーズですが、何故かこの盤のみ(?)協奏曲をだしていますね、何かEMIの方で特別な意図があったのかも知れません。しかし、SAN シリーズだけに音質は非常に良いです。「全集なんて聴かない」と思われている方も多いかも知れませんが、この盤は本当に良いので、是非聴いて下さい。
GB EMI SLS941-4 クレンペラー&バレンボイム ベートー…
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