34-20212

商品番号 34-20212

通販レコード→英イエロー・スタンプ・ドッグ、ブラック・エンジェル黒文字盤

20世紀で最もすぐれた合唱作品 ―  ロマンティックで、イギリス的な雰囲気な作風のサー・ウィリアム・ターナー・ウォルトン(1902〜1983)は戦後純音楽の分野で活躍しました。『戴冠式テ・デウム』は英国女王エリザベス2世の戴冠式の最後を彩るための音楽で壮麗で祝典的曲で、親しみやすい音楽だ。『ベルシャザールの饗宴』では、ユダヤ人のバビロン捕囚と、やがて実現される予言へ期待 ― ウォルトンの選んだ物語は、旧約聖書に出ている栄華を誇り悪徳の栄えたユーフラテス河畔の大都会バビロンの崩壊 ― を描いている作品です。二重合唱や二群の吹奏楽を要する壮大なこの作品は、余りの音響に耳疲れがすることもあるかもしれないくらいに、ダイナミックな表現が冴えた演奏です。全曲を通して、複雑なリズムと、豊かな管弦楽法が際立っている。ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」はヘンデルの同名の曲ほど人気がない。しかし、聖書の物語を伝えるために利用されたリズム語法や和声法は、ウォルトンが興味を持っていたジャズなどのポピュラー音楽を反映している。ロンドン交響楽団時代のプレヴィンこそ、若き日にジャズ・ピアニストとして培ったリズム感と、ハリウッド映画の作曲を通して身に付けた音楽の伝わり方のわかり易さと手際良さ、そして指揮法の師だったピエール・モントゥー譲りのオーケストラを自在に操るテクニックとが一気に開花した絶頂期にあった。この音楽に浸っている間、しばし浮世の憂さを忘れられること請け合いです。そして合唱、オーケストラ、独唱者はオール・イングリッシュ。曲の編成はバリトン独唱、二重混声合唱と膨大な編成のオーケストラにサキソフォーンやあらゆる打楽器(スラップスティック、かなとこ、など)が加わり、これらのオーケストラのほかに2つのブラスバンドが指揮者の左右に配される。プレヴィンは、作曲家の同席するなかで手勢のロンドン響を用いて映画音楽のように色彩感溢れる物語描写的な演奏を成し遂げた。それをクリストファー・ビショップ/クリストファー・パーカーは、録音会場に聴者を招待し聴かせているような錯覚を与えるバランスで録音した。キラキラ輝く音質はここでも素晴らしい、楽器の音色が判別しやすく、音が前へ前へと飛んで来る勢いがある。豪快華麗なウォルトンの代表作で、また今世紀の合唱音楽の代表作でもある。大都市バビロンの崩壊を嘆く声に平行してユダヤ人民は自由を喜び合い、歓喜の合唱を歌うクライマックスは、ヘルベルト・フォン・カラヤンが「20世紀で最もすぐれた合唱作品」と言ったのが納得できる、壮麗な音響が楽しめる。
お馴染みの名曲がスインギーなジャズに変身し、一層の魅力を獲得している。若きアンドレ・プレヴィンとContemporaryの顔であるドラマー、シェリー・マンのトリオがヒット・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」からのポップチューンを見事な100%ジャズに変身させたのが1956年。このアルバムのジャケットに記された名義は〝Shelly Manne & his Friends〟となっている。その右下に小さく〝Andre Previn and LeRoy Vinnegar〟と記されている。ルロイ・ヴィネガーはシェリー・マン・グループのベーシストであった。マンの文句の付けようのないスウィング感、ドライブ感は最高。そしてピアノのプレヴィンのピアノが大きな役割を担っている。そのプレイはハンプトン・ホーズに負けない滑り、これまた素晴しい。もちろん、ヴィネガーの重要性も低くはない。スウィンギーで、ドラマティックなピアノ演奏、さらにはそのピアノを盛り立てて乗せていくドラムとベースが実にスリリングな演奏に仕上げているピアノ・トリオ盤である。ライナーによると、プレヴィンは「1929年ドイツ ベルリンの生まれでヨーロッパで音楽の勉強を始め、10歳のときにアメリカに渡りアート・テイタムを聴いてジャズに目覚めた」とある。ウエスト・コーストを代表するジャズ・ピアニストとして知られたプレヴィンは、1962年セントルイス交響楽団を指揮して、クラシックの分野における栄光の道を歩み始め1968年にはロンドン交響楽団の音楽監督を勤めるなど着々とキャリアを積み、大成功を収めた音楽家である。
アンドレ・プレヴィンの出生名はドイツ名でアンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン(Andreas Ludwig Priwin)といい、アンドレ(André)はフランス風の名乗りである。1929年4月6日、ドイツ・ベルリン生まれ。ベルリンのユダヤ系ロシア人の音楽家の家庭に生まれ、ベルリン高等音楽院でピアノを学び、一時期ナチス政権を逃れて9歳でパリ音楽院に入学。1938年から家族に連れられアメリカへと渡り、1943年に合衆国市民権を獲得した。10歳代の頃からジャズ・ピアニストとして演奏し、1940年代、当時黎明期にあった初期モダン・ジャズのビバップ・スタイルに影響を受けたプレイで「天才少年」として注目され、ライオンのイラストが可愛いピアノ・トリオでのアルバム『キング・サイズ』(King Size, 1958年)、ダイナ・ショアと共演した『ダイナ・シングス、プレヴィン・プレイズ』(Dinah Sings Previn Plays, 1960年)。特にシェリー・マンと組んだミュージカルのジャズ化アルバム、ヒズ・フレンズでの『マイ・フェア・レディ』(Modern Jazz Performances of Songs from My Fair Lady, 1956年)などが代表盤に挙げられる。キャリア初期のロサンゼルス時代にはハリウッドの大手映画会社 MGM 専属となり、多くの映画において映画音楽の作曲や編曲、音楽監督を務めている。彼のその多彩な活動の当初は映画音楽の分野において頭角を現し、4回ものオスカー賞を獲得する傍ら、ピエール・モントゥーにも師事し指揮を学んで、1963年には指揮者としてもデビューします。『キス・ミー・ケイト』(1953年)、『マイ・フェア・レディ』(1964年)、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(1973年)など時代の好みを反映させ、ハリウッドの著名人にはよくあるようにプレヴィンは結婚回数の多い人物であり、音楽家、男としての興味の衰えない姿を見せる存在だ。クラシック音楽の指揮者としては、その後アメリカ、イギリスのオーケストラ音楽監督を歴任し着実なキャリアを重ねた。管弦楽曲の演奏・録音が活動の中心であり、とりわけスラヴ系の音楽とイギリス・アメリカ近現代の音楽の録音で評価を得てきた。近年では、現在ウィーン・フィルを振って最もウィーン・フィルらしさを引き出させるなど、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との間に厚い信頼関係を築きあげています。クラシック音楽における自作品としては、ウラディーミル・アシュケナージへの献呈作『ピアノ協奏曲』やハインリヒ・シフに献呈された『チェロ協奏曲』、2002年に当時の新妻アンネ=ゾフィー・ムターのために作曲した『ヴァイオリン協奏曲』、ジョン・ウィリアムズのために書かれジャズバンドも加わる1971年の珍しい『ギター協奏曲』、金管アンサンブルでは『金管五重奏のための4つの野外音楽』、また声楽のジャンルでは最初のオペラとなった『欲望という名の電車』(1998年にサンフランシスコにて初演)や歌曲集『ハニー・アンド・ルー』、室内楽では『オーボエ、ファゴット、ピアノのための三重奏曲』などが挙げられる。一方ではジャズ・アルバムも制作し、また自らが作曲を手掛けた新作のオペラを録音するなど今日最もアグレッシヴな活動を展開していた。
  • Record Karte
  • Conductor – André Previn, Orchestra – London Symphony Orchestra, Adapted By (Text) – Osbert Sitwell, Baritone Vocals – John Shirley-Quirk, Chorus – London Symphony Orchestra Chorus, Chorus Master – Arthur Oldham, Engineer – Christopher Parker, Producer – Christopher Bishop, Belshazzar's Feast was recorded in the presence of the composer at the Kingsway Hall on 29th-30th March 1972, Improvisations On An Impromptu Of Benjamin Britten was recorded at Abbey Road Studio 1 on 16th May 1972 セッション・ステレオ録音。
  • GB EMI SAN324 アンドレ・プレヴィン&LSO ウ…
  • GB EMI SAN324 アンドレ・プレヴィン&LSO ウ…
Walton: Belshazzar's Feast
Walton
Capitol
1993-06-08