34-17493

GB EMI ASD263 エフレム・クルツ プロコフィエフ&ショスタコーヴィチ・交響曲1番

商品番号 34-17493
通販レコード→英ホワイト・アンド・ゴールド盤[オリジナル]
ステレオ黎明期の英国EMIでバレエ音楽のレコードを選ぶなら第一人者 ― 後期ロマン派、ロシア近代作品に練達の指揮ぶりを披露したクルツ。ウォルター・レッグも本場の指揮者が、カラヤンより売れると考えていた。》プロコフィエフの古典交響曲は、絢爛豪華なカラヤン&ウィーン・フィル盤も良いが、たまには 本場の指揮者でジックリと と思いたくなる演奏です。エフレム・クルツは、それほど多くの録音を遺さなかったが、1962年の初来日の時。75年、77年には読売日本交響楽団の定期演奏会で後期ロマン派、ロシア近代作品に練達の指揮ぶりを披露した。古典交響曲はプロコフィエフが学生時代の作品で、近代と古典の調和の取れた音楽が聴けます。快適なテンポと無窮動的リズムで運ばれる音楽の流れが、耳に心地良く響く。カラヤン向きのロシア音楽ながら、クルツの駆けること天馬の如き、勢いのある軽快な演奏は好ましい。やや固い締まった響きで音楽の運びはオーソドックスだが独特のバランス感覚を持ち合わせた名演。いきおいバレエ音楽の指揮者としては、西側で定評を勝ち得ていた。其の証左としてステレオ黎明期の英国 EMI にチャイコフスキーのバレエ音楽をフィルハーモニアと収録している。ウォルター・レッグもロシア・バレエは、やはり本場の指揮者のほうがカラヤンより売れると考えていた節がある。サンクト・ペテルブルグ生まれ。ペテルブルグ音楽院でチェレプニン、グラズノフに師事した後、リガ、ベルリンのシュテルン音楽院でシュレーダーからも教えを受けた。1920年頃からバレエ団指揮者として欧州でも注目されるようになる。33〜42年にはモンテカルロのロシア・バレエ団に所属。その後、シュトゥットガルト・フィル、カンサスシティ・フィルを経て48〜54年にヒューストン交響楽団音楽監督、その後サージェントの後任としてロイヤル・リヴァプール・フィル首席指揮者をつとめた。66年、47年ぶりにモスクワ、レニングラードで指揮。イサドラ・ダンカンの伴奏指揮者として頭角をあらわしたことや、ロシア・バレエ団との深いつながりから一般にバレエ指揮者とみなされており、レパートリーや録音の中心はバレエ音楽で占められた。フィルハーモニア管弦楽団の黎明期のオーケストラ・トレーナーたちの中でも、ひと際クルツの演奏は地味だが、なかなかの好演。黄金時代のフィルハーモニア管弦楽団から色彩豊かで生き生きとした演奏が引き出されています。1960年台から70年台前半にステレオ・レコード黎明期を知るもの、クラシック音楽を聞いたことが音楽の楽しさに目覚めたという人には『昔なじみ』に出会った気持ちがするだろう。
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