GB EMI ALP1025 フルトヴェングラー チャイコフスキー・交響曲4番
通販レコード→英初期ラージドッグ金文字フラット盤

GB EMI ALP1025 フルトヴェングラー チャイコフスキー・交響曲4番

商品名GB EMI ALP1025 フルトヴェングラー チャイコフスキー・交響曲4番

チャイコフスキーの甘いメランコリックなムードよりはベートーヴェン的な意思的な表現になっているところがフルトヴェングラーらしい》この交響曲第4番はフルトヴェングラー唯一の録音であり、当然レパートリーとしても珍しい曲だ。然るにフルトヴェングラーの個性が顕著に表れた、別な意味での名演といえる。扱いに苦難したのか開き直ってベートーヴェン風で重厚な演奏であるが、今時の流暢な上品さや技術重視のアクロバット的演奏に比べ、遥かに曲の本質をえぐって聴かせている。フルトヴェングラーはチャイコフスキーを低評価していたとある評論に書いてありましたが、そのとおりだろう。 ― フルトヴェングラーはブラームスを評して「非常に客観的な音楽家」といい、「音楽における客観とは、音楽と精神、精神と音楽が結び付いてひとつになった時に起こるのである」といっています。この偉大な指揮者はブラームスの音楽は彼の哲学そのものであると喝破したのです。情緒表現の第一人者といえばチャイコフスキーですが、この2人は共にイタリア滞在中の1888年に邂逅を果たしています。そして、生み出された ― 悲愴交響曲あってこそのチャイコフスキー。ただし「フルトヴェングラーの演奏リスト1906年-1954年」によると、第二次世界大戦後のフルトヴェングラーによるチャイコフスキー交響曲の演奏回数は多かったことが分かる。第4番4回、第5番13回、第6番28回となっている。しかし残された録音は少ない。残された録音は第4番、第5番が1種類、第6番は2種類である。うち、第4番がウィーン・フィル、第6番がベルリン・フィルという手兵との録音に対して、第5番だけはトリノに客演した際のものだけである。然し乍ら不本意だったろうがフルトヴェングラーがカラヤンと同じくらい曲に柔軟に対応している。抗わずに全身全霊を込めて暖かい弦楽器が歌心一杯に歌い上げた演奏で感動的である。先輩格のニキッシュから習得したという指揮棒の動きによっていかにオーケストラの響きや音色が変わるかという明確な確信の元、自分の理想の響きをオーケストラから引き出すことに成功していったフルトヴェングラーは、次第にそのデモーニッシュな表現が聴衆を圧倒する。当然、彼の指揮するオペラや協奏曲もあたかも一大交響曲の様であることや、テンポが大きく変動することを疑問に思う聴衆もいたが、所詮、こうした指揮法はフルトヴェングラーの長所、特徴の裏返しみたいなもので一般的な凡庸指揮者とカテゴリーを異にするフルトヴェングラーのキャラクタとして不動のものとなっている。この異色のチャイコフスキーも、こうしたキャラクタ丸出しの名演奏です。全く機械的ではない指揮振りからも推測されるように、楽曲のテンポの緩急が他の指揮者に比べて非常に多いと感じます。しかし移り変わりがスムーズなため我々聴き手は否応なくその音楽の波に揺さぶられてしまうのである。フルトヴェングラーは弦楽器の美しいウィーン・フィルを十分に歌わせ、第1楽章中間部分の長調のワルツの部分でさえ、うつろな切なさをにじんませ、第2楽章は究極の切ない音楽です。第3楽章では一転して、ウィーン・フィルの魅力たっぷりの愉悦感にあふれる音楽になっています。中間部の木管楽器の何ともチャーミングなことでしょう。最終楽章はフルトヴェングラー特有のアチェレランドが有効で、熱狂を味わえます。それらはいずれも暴走的ではなく全体が抑制されていて、そういう点ではフルトヴェングラー的ではないくらい。フルトヴェングラーの音楽を讃えて、「音楽の二元論についての非常に明確な観念が彼にはあった。感情的な関与を抑制しなくても、構造をあきらかにしてみせることができた。彼の演奏は、明晰とはなにか硬直したことであるはずだと思っている人がきくと、はじめは明晰に造形されていないように感じる。推移の達人であるフルトヴェングラーは逆に、弦の主題をそれとわからぬぐらい遅らせて強調するとか、すべてが展開を経験したのだから、再現部は提示部とまったく変えて形造るというような、だれもしないことをする。彼の演奏には全体の関連から断ち切られた部分はなく、すべてが有機的に感じられる。」とバレンボイムの言葉を確信しました。これが没後半世紀を経て今尚、エンスーなファンが存在する所以でしょう。が、しかし、クラシック音楽が ― 当時の ― 現代に求められている風はカラヤンに吹き始めていた。1951年(2月4日、8日、9日、10日 ウィーン、ムジークフェラインザール)録音、フルトヴェングラーの EMI 録音のなかでは音の彫りが深く、ヌケが良くウィーン・フィルの弦楽、木管、ホルン等が美しく聴こえます。
GB EMI ALP1025 フルトヴェングラー チャイコフスキー・…
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