商品名GB DGG 2530 398 カール・ベーム ハイドン・協奏交響曲&交響曲90番

レコード・コレクターの誰もが持っているハイドン ― ベームにとっては、比較的珍しいハイドン。奇を衒ったようなところの一切ない、誠実で端正なハイドン。なかでは、ウィーン・フィル・メンバーがソロに立った協奏交響曲が、心地好い音色を聞かせてくれている。ウィーン・フィルの抜群の音色美とハーモニーで聴く者をモーツァルトとはまた違ったハイドンの古典の美にいざなう、70年代のベームの傑作でありモダン楽器のハイドンとして極めて高水準のものだ。弓さばきがキリッとエッジがついて鮮明なオーケストラの響きが素敵。ソロの魅力も炸裂。ベームの全盛期の覇気と極上のウィーンフィルの響きを堪能できる名盤。
クラシック音楽レコード・コレクターは交響曲を中心としているだろうが、あなたの「交響曲コレクション」をビルドするきっかけになった曲はなんですか、というアンケートの結果がある。ベスト10の内、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスを抑えて、ハイドンの交響曲が2曲あげられた。“交響曲の父”と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、“パパ・ハイドン”と呼ばれて慕われるのは、彼が心の広い人間だったからだ。「自分より才能が上」と人に語ったモーツァルトからは、作品を献呈されるほど敬愛された。ベートーヴェンに対して、「やがてヨーロッパ最大の作曲家のひとりとなるでしょう」と称賛を惜しまなかったのも、並外れて謙虚で優しい人柄ゆえだった。交響曲だけでも100曲以上書くほど勤勉なハイドンは、ユモリストでもあった。笑ってしまう音楽もたくさん残しているが、ハイドンは老齢に達しても時代の流れやそれに沿った要請には積極的に対応する精神的な若々しさがありました。4つの楽器を独奏楽器として用いた「ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲」、通称「協奏交響曲」は、当時のロンドンで流行していたトレンドだった協奏交響曲に刺激を受けて作曲しました。
フルトヴェングラーは時の経過につれて奥深さを痛切に感じるのは聴き手として、わたしが歳を重ねたことにあるのか。今となってはカール・ベームの音楽がわからなくなっている。カラヤンを際立てるために同時代にあったのだろうか。膨大なレパートリーの印象がカラヤンにはあるが、1945年以後の音楽には関心がないと明言している。カール・ベームのレパートリーはどうだっただろう。『現在ドイツ、オーストリアに在住する指揮者としては、フルトヴェングラー亡きあと最高のものであろう。』とカラヤンとの人気争奪戦前夜の評判だ。『その表現は的確で、強固なリズム感の上に音楽が構成されている。メロディを歌わせることもうまいが甘美に流れない。彼は人を驚かすような表現をとることは絶対にないが、曲の構成をしっかり打ち出し、それに優雅な美しさを加え、重厚で堂々たる印象をあたえる。まったくドイツ音楽の中道を行く表現で、最も信頼するにたる。レパートリーはあまり広くはないが、彼自身最も敬愛しているモーツァルトや生前親交のあったリヒャルト・シュトラウスの作品はきわめて優れている。しかしブラームス、ベートーヴェンなども最高の名演である。』これが1960年代、70年代の日本でのカラヤンか、ベームかの根っこになった批評ではないか。
カール・ベームはモーツァルトやリヒャルト・シュトラウスの録音をずいぶん聴きましたが、『四季』は素晴らしいことは確かだが、カール・ベーム( Karl Böhm )指揮ベルリン・フィルのハイドンのほかは、ウィーン・フィルによる交響曲88番から92番「オックスフォード」までの5曲と、協奏交響曲の計6曲で、パリセットもザロモンセット ― ハイドンの晩年の交響曲。第82~87番までは「パリ・セット」、第93~104番までは「ザロモン・セット」と言われる名作群 ― もなく、その間をつなぐこのセットのみ。そして、この第88~92番の5曲もなかなかの秀作ぞろいです。同じ頃にカラヤン、バーンスタインも先を争ってベルリン・フィル、ウィーン・フィルでハイドンの交響曲を精力的に録音していた。交響曲第90番はサイモン・ラトルが得意としてよく取り上げている曲。迫力を感じる音楽に仕立てあげられていて、時に乱暴にも感じられる。でも第2楽章は、ベームの自然なコントロールが美しい演奏。途中のフルートのソロが非常に美しいがオーボエのカール・マイヤーホーファー( Karl Mayrhofer )、バスーンのディートマール・ツェーマン( Dietmar Zeman )の木管楽器がソロを取る、《協奏交響曲》に当時のウィーン・フィルの名人芸を堪能できる魅力が集中する。裏表紙にソリストの笑顔が並んでいますが、ヴァイオリンはおなじみライナー・キュヒル( Reiner Küchl )、チェロはロベルト・シャイヴァイン( Robert Scheiwein )。ウィーン・フィルの弦楽セクションの素晴しい響きをゆったり楽しめ、先般勇退されたキュッヒルの艶やかなヴァイオリンの音色に圧倒されます。ヴァイオリンの弓さばきがキリッとエッジがついて鮮明なオーケストラの響きを特徴づけます。オーボエとチェロの響きにうっとり、ソロの魅力も炸裂。
1973年5月ウィーン、ムジークフェラインザール録音。
GB DGG 2530 398 カール・ベーム ハイドン・協奏交響曲…
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