34-6204
通販レコード→ナローバンド ED4盤[オリジナル]

GB DECCA SXL6814 ショルティ チャイコフスキー・悲愴

商品番号 34-6204

豪快でダイナミックな中に、繊細な響きやピアニシモの磨かれた表情なども垣間見られる、純粋な音響美を追及したショルティらしい演奏。》 交響曲第6番は、初演後チャイコフスキーが急死していることと、《悲愴》というタイトルのミステリーも相まって指揮者により演奏解釈が異なることが目立つ。特に1980年代後半になって自筆稿の研究が行われ、第4楽章の発想記号が元々「アンダンテ・ラメントーソ」と書かれており、そのアンダンテがペンで塗り潰されて「アダージョ」と書き換えられていることが判明した。さらに筆跡を調べた結果、「アンダンテ・ラメントーソ」は作曲者チャイコフスキーの手によるものだが、「アダージョ」に書き換えた筆跡は本人のものではなく、チャイコフスキーの死の13日後、この曲が再演された際に指揮をしたエドゥアルド・ナープラヴニークのものであった。他にも多数の発想記号がナープラヴニークの手によって追加されていたことも判明している。ただし、チャイコフスキーの友人であるナープラヴニークのこの加筆を、単に改竄と断じることは難しい。名技集団シカゴ交響楽団のチャイコフスキー交響曲の録音を代表する、ショルティとの第6番は、この終楽章を『アダージョ』として演奏しているが『アンダンテ』として演奏しているフェドセーエフよりは速い。ショルティとシカゴ交響楽団は、感情過多にならずに、メランコリーになりすぎずに、あくまで作品をそのままの作品として演奏している。あらゆる点で均衡のとれた、模範的といってよい演奏だ。第1楽章だけは金管がたくましい音を鳴らし、ティンパニーが轟き、弦楽器が煽るように緊張感を高めるが、運動機能抜群のシカゴ交響楽団の明るい音色を活かして、弦楽器が幾重にも重なるハーモニーが美しい演奏だ。
商品名GB DECCA SXL6814 ショルティ チャイコフスキー・悲愴
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