ストコフスキーの美味しいところが盛り沢山。 ― 英 DECCA が開発した4チャンネルステレオ再生システム。ストコフスキーのデフォルメした演奏効果と相俟って評判を呼んだ「Phase4」盤から選りすぐられた一枚。「Phase4 ステレオ」は、1963年にデッカ・アメリカが開発した20chマルチ録音を4トラックに収録するという、当時としては画期的な録音方式でした。その後ヨーロッパへもデッカはこの方式を取り入れ、クラシック音楽のLPは1964年に初発売され約200枚のクラシックLPが Phase4 で発売されました。「PFS 4218」から、ラヴェル「ジャンヌの扇」よりファンファーレ。「PFS 4083」から、チャイコフスキー「眠れる森の美女」よりワルツ、「PFS 4139」から「スラヴ行進曲」、「PFS 4083」から「白鳥の湖」より四羽の白鳥の踊り。「PFS 4189」から、ストラヴィンスキー「パストラール」。「PFS 4116」から、ワグナー「ワルキューレの騎行」。「PFS 4095」から、ムソルグスキー「展覧会の絵」よりキエフの大門。
DECCA 社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「 Ace of Clubs / Ace of Diamond 」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「 Eclipse 」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「 The World of Great Classics 」として「 SPA シリーズ」を発売します。本盤は、その第3の「 SPA シリーズ」で発売されたレコード。このシリーズのラインナップは、クラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集盤も多く、コレクション的には無価値ですが、例えばアンセルメの「悲愴」のリアルステレオは英国盤ではこのレーベルだけですし、同じくアンセルメのブラームスやシベリウスなどの珍しい録音もオリジナルに近い金属原盤を用いており、音質的にも SXL シリーズより僅かスッキリした感はありますが、DECCA 社らしい高音質(Hi-Fi)となっています。時期的に真空管アンプからトランジスタにカッティングは切り替わっていた頃で、盤の材質も純度と安定性が上がっているのでアナログの再生では扱いやすいレコードです。同じソースでも、SXL オリジナルの 1/5~1/10 程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。
GB DEC SPA159 レオポルド・ストコフスキー チャイコフス…
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