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通販レコード→ブルーラベル、銀文字盤

GB DECCA SPA119 ヘルベルト・フォン・カラヤン チャイコフスキー・ロメオとジュリエット/R.シュトラウス・「ドン・ファン」

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商品名GB DECCA SPA119 ヘルベルト・フォン・カラヤン チャイコフスキー・ロメオとジュリエット/R.シュトラウス・「ドン・ファン」

何れも全体に覇気が漲っている快演。その演奏の切れの良さは、まさにこの時代ならではのもの。》 ロミオとジュリエットと言ったら、葛藤と愛の物語。誰もが良く知っている悲劇の物語です。この幻想序曲はシェークスピアの戯曲を音楽だけで堪能できる。そして、こういう作品になるとカラヤンの手際の良さは際だっています。颯爽としつつも分かりやすさと楽しさにあふれた演奏は高得点確実。「ドン・ファン」は最高傑作の1つに数えられる名演。DECCA 録音チームによるサウンドも最高の1枚です。カラヤンの指揮する曲は概して大胆さや迫力にプラスして、丁寧でかつ美しいということです。とりわけ、ゆっくりのテンポの美しい旋律はカラヤンの最も得意とする部分だと思います。本盤では例えば怒濤のような旋律の中で、ぱっと花が咲くように美しいメロディーが流れる。この点にかけては、カラヤンは見逃さず見事に再現している。言い換えればダイナミックレンジが広いとでもいえましょうか。表紙の写真、DECCA の広告センスの面目躍如。カラヤン&ウィーンフィルの守備範囲とダイナミックレンジの広さを知らしめるのに役立っていると思います。英国 DECCA 社では、1959年に EMI と契約の切れたカラヤンと契約。1965年までカルーショーが後世に伝えるに相応しいカラヤン&ウィーンフィルの名盤を、この6年間で製作することになる。それらは何れも全体に覇気が漲っていて、後の EMI や DGG のベルリンフィル盤にはない魅力タップリの、まったく聴いていてダレるような箇所がない、弦楽器も管楽器も美しく技巧的にも完成度は高い名盤を量産。後世に語り継がれるオペラ、ウィーンのソフィエンザール(カルーショーがお気に入りだった《リング》収録場所)で着手。その録音セッショッンの合い間にカルーショーは有名管弦楽曲の録音を行った。このセッションと相前後して大票田のアメリカ合衆国をメインのターゲットとしてカラヤン&ウィーンフィルは世界ツアーに旅立ち、大成功に終り DECCA と蜜月関係にあった米 RCA 社からも金持ちターゲットのソリアシリーズで何枚か発売しているのは周知の事実です。DECCA は、このカラヤンでウィーン・フィルを完全掌握したと云えよう。DECCA社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「 Ace of Clubs / Ace of Diamond 」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「 Eclipse 」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「 The World of Great Classics 」として「 SPA シリーズ」を発売します。本盤は、その第3の「 SPA シリーズ」なのですが、クラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集も多く、コレクション的には無価値ですが、例えばアンセルメの「悲愴」のリアルステレオは英国盤ではこのレーベルだけですし、同じくアンセルメのブラームスやシベリウスなどの珍しい録音もオリジナルに近い金属原盤を用いており、音質的にも SXL シリーズより僅かスッキリした感はありますが、DECCA 社らしい高音質(Hi-Fi)となっています。同じソースでも、SXL オリジナルの 1/5~1/10 程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。また、今回のコレクションは、盤質が良好な盤が多いことも付け加えておきます。
GB DEC SPA119 ヘルベルト・フォン・カラヤン チャイコフ…
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