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通販レコード→ワイドバンド ED2盤

GB DECCA SET312-6 ショルティ ワーグナー・ワルキューレ


クナッパーツブッシュで全4部作録音を企てた目論見は空中分解。大指揮者から視野を変えて、ショルティで開始した録音は、《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》と来て、最大の目玉《ワルキューレ》に至るまで足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された。ワーグナー歌手に事欠かなかった時代だったが、過ぎ行く年月は統べなく歌手を同じくするのは至難なことだ。キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか。わたし個人的にはジークフリートでのサザランドは全四部作中でも良く楽しんでいる箇所。重要な役どころながら、第一幕だけのジェームズ・キングと、レジーヌ・クレスパンの恋人たちの場面は自然な雰囲気が出ている。この録音、ジェームズ・キングが神経質になっていたので、カルショーはトリックを仕掛ける。カルショーは録音を終えると一旦告げる。明日、続きを録音するためだからとでもリハーサルをさせたのか、楽譜を見ないで二人に歌わせたら、それがリラックスしたものになった。この時、録音テープはまだ回っていたのだ。だまし討ちだったかもしれないが、功を奏した。歌手の出入りがワルキューレは最も頻繁。カルショーの采配は見事だ。
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商品名GB DECCA SET312-6 ショルティ ワーグナー・ワルキューレ

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