34-19627
通販レコード→ダーク・ブルー、金文字盤

GB COLUMBIA CX1730 ヘルベルト・フォン・カラヤン シベリウス・交響曲2番

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同世代の指揮者のように自分で作曲をしなかった(全くないわけではないのだが)カラヤンにとって。自分の感性を演奏という形で表現したかったのが、1960年代のレコードではないだろうか。シベリウスの交響曲第2番は、ベルリン・フィルとの EMI が素晴らしすぎるが、若いカラヤンには音楽に腰の強さ・粘りのようなものが優って情熱的な感じがする。全曲を通じて、後年のカラヤンに通じるアンサンブルを丹念に磨きあげてゆく技はここでも聴き取れるけれど、それよりもまだ壮年期のカラヤン特有の押しの強さがそこかしこに顔を覗かせ、じつに熱い演奏を展開している。カラヤンはブルックナーの交響曲を全曲ステレオ録音をしたい願望があったが、ブルックナーの交響曲はLPレコード2枚組の交響曲が多く、EMI にはヨッフムの全集がすでにあった。シベリウスの壮麗かつ精緻な楽曲とカラヤンの音楽的資質が相性が良いためか、北欧的といった形容を超えた純器楽的演奏として楽曲の性格を巧みに描き分けている。この後、クラシック界を席巻するカラヤンの気概と思いのたけを思う存分出し切っているようである。
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