34-19681
通販レコード→マジック・ノーツ、セミ・サークル盤

GB COLUMBIA CX1574-75 オットー・クレンペラー ベートーヴェン・交響曲9番/エグモント序曲

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英EMIの偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは、1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。レッグがEMIを去る1963年まで 夥しい数の正に基準となるようなレコード がレッグ&クレンペラー・フィルハーモニアによって生み出された。本盤も基準盤の一枚で、レッグの意図する処がハッキリ聴き取れる快演。クレンペラーの解釈は揺るぎのないゆっくりしたテンポでスケールが大きい。ゆったりとしたテンポをとったのは、透徹した目でスコアを読み、一点一画をおろそかにしないようにとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。また何度聴いても飽きません。フィルハーモニアはまさにクレンペラーの為にレッグが作り出した楽器だと言う事、しみじみと感じました。一音一音が耳に突き刺さってきました。オーケストラの配置が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の左右に配置される古いスタイルで、包み込まれるような感覚は、ステレオ録音で聴く場合には、やはり和音の動きなどこの配置の方が好ましいような気はするが。この時代はモノラル・テイクとステレオ・テイクが同時進行していました。モノラル・セッションはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと違うプロデューサーが其々担当していました。クレンペラーの確信に満ちたベートーヴェン。クレンペラーでしか聴けない堅牢な演奏。1957年のスタジオ録音(ロンドン、キングズウェイ・ホール)だが、異様とも思える熱気が漲った演奏です。合唱団は新設のフィルハーモニア合唱団。この合唱団の指導に当たったのはウォルター・レッグがバイロイトから呼び寄せたウイルヘルム・ピッツである。何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。本盤聴くとクレンペラーによってベートーベンの隠れていた音符が一音一音浮かび上がってきます。まぁ、何とも凄まじい演奏です。
GB COL CX1574-75 オットー・クレンペラー ベートーヴ…
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