34-18026
通販レコード→マジック・ノーツ、セミサークル盤

GB COLUMBIA SAX2364 オットー・クレンペラー ベートーヴェン・交響曲3番「英雄」

《英雄》は、この曲の代表的な演奏として最も名高い1959年録音。1955年のモノラル録音と較べても、どっしりとした低音が曲全体を支え、悠揚迫らぬテンポが雄大なスケール感を生んでいます。クレンペラーは EMI に、短期間にモノラルとステレオで《英雄》を残した。EMI は最初からクレンペラーによるベートーヴェン交響曲全集を作るつもりだったのかどうか分からないが、1954年に目をかけていたカラヤンにベルリンに去られた EMI は、クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団の手合わせ的なセッションからベートーヴェンの録音が始まり、それがステレオ期になって全集に発展したものとも想像できる。しかしクレンペラーは1957年辺りから、スタジオ録音に対する考え方が変わったようで、透徹した目でスコアを読み一点一画をおろそかにしない演奏に変わった。結果オーライである。クレンペラーの解釈は揺るぎのないゆっくりしたテンポでスケールが大きい。ゆったりとしたテンポをとったのは、一点一画をおろそかにしないようにと心掛けたからとも思いたくなる。この気迫の籠った快演は聴き手に感動を与えずにはおきません。何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。斯くしてレッグが EMI を去る1963年まで 夥しい数の正に基準となるようなレコード がレッグ&クレンペラー・フィルハーモニアによって生み出された。ウォルター・レッグの信条は、アーティストを評価するときに基準となるようなレコードを作ること、彼の時代の最上の演奏(録音)を数多く後世に残すことであったという。クレンペラーは、それに良く応えた。また何度聴いても飽きません。本盤も、そのような基準盤の一枚で、レッグの意図する処がハッキリ聴き取れる快演だ。フィルハーモニアはまさにクレンペラーの為にレッグが作り出した楽器だと言う事、しみじみと感じました。この時代はモノテイクとステレオテイクが同時進行していました。モノはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと違うプロデューサーが其々担当していました。
GB COL  SAX2364 オットー・クレンペラー ベートーヴェ…
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