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商品名FR SWF SFW8403-4 フルトヴェングラー R. シュトラウス・交響詩「ドン・ファン」/シューベルト・交響曲8番/9番他

本盤は、仏ウィルヘルム・フルトヴェングラー協会(SWF)からリリースされたシリーズで録音は想定外に良い。先輩格のニキッシュから習得したという指揮棒の動きによっていかにオーケストラの響きや音色が変わるかという明確な確信の元、自分の理想の響きをオーケストラから引き出すことに成功していったフルトヴェングラーは、次第にそのデモーニッシュな表現が聴衆を圧倒する。当然、彼の指揮するオペラや協奏曲もあたかも一大交響曲の様であることや、テンポが大きく変動することを疑問に思う聴衆もいたが、所詮こうした指揮法はフルトヴェングラーの長所、特徴の裏返しみたいなもので一般的な凡庸指揮者とカテゴリーを異にするフルトヴェングラーのキャラクターとして不動のものとなっいる。このウィーン・フィルとの晩年の「グレート」も、こうしたキャラクター丸出し。全く機械的ではない指揮振りからも推測されるように、楽曲のテンポの緩急が他の指揮者に比べて非常に多い。が、しかし移り変わりがスムーズなため我々聴き手は否応なくその音楽の波に揺さぶられてしまうのです。これが没後半世紀を経て今尚、エンスーなファンが存在する所以でしょう。ヨハン・シュトラウスのワルツにしても、ベルリン・フィルとの「未完成」、ストックホルム・フィルとの「ドン・ファン」いずれも。退屈という言葉とは無縁の緊張感のある試聴でした。リハーサルの様子も収録されており、鑑賞用だけではなく、資料としての価値もある。
FR SWF SFW8403-4 フルトヴェングラー R. シュトラ…
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