34-463

商品番号 34-463

通販レコード→仏クリーム・アンド・ダーク・ブラウン銀文字 フラット盤

金字塔 ― 締めるところは締める、歌うところは歌う、アンサンブルも優秀、端整な表現が特長で、複雑な響きの絡み合いでも各声部がクリアでとても聴きやすく、品格も感じられる室内楽の最も著名なアンサンブル。このような表現が半世紀以上前に可能だったということにあらためて感心させられる。歴史あるアメリカの四重奏団で、ファイン・アーツ四重奏団のキャリアは非常に長く、結成されたのは1946年に遡る。シカゴ交響楽団のメンバーであった第1ヴァイオリンのレナード・ソーキン、チェロのジョージ・ソプキンが中心になって、第2ヴァイオリンにジョゼフ・ステパンスキー、ヴィオラにシェパード・レーンホフを加えて結成され、1950年代に名演を残したハリウッド四重奏団やあのジュリアード四重奏団、あるいはトウキョウ・カルテットなどアメリカの四重奏団としては特記すべき名カルテットである。古典から近現代の楽曲までという幅広いレパートリーと、時代によりメンバーが変わっても普遍的な独自のサウンド・テイストと確かなテクニックで各時代ともに高い評価を得続けている。半世紀以上にわたって国際的にレコーディングやツアーを行い、200を超える録音作品があり、演奏会の成功を収めてきた輝かしい歴史を誇っています。もちろんメンバー交代を繰り返しながら第一線で活躍を続けてきたわけだが、ヴィオラは9回、第2ヴァイオリンは3回、チェロは2回ということで、第1ヴァイオリンのレナード・ソルキンが1946年の結成から、1982年にラルフ・エヴァンスに交替して全員が入れ替わってしまうまで、長く在籍した。本盤のシューベルトの《八重奏曲》はソルキン(第1ヴァイオリン)、アブラム・ロフト(第2ヴァイオリン)、アーヴィング・イルマー(ヴィオラ)、ソプキン(チェロ)の第2期メンバーで1960年に録音されたもので、Everest Recordsからリリースされていました。ヴィオラ奏者のイルマーは、当時、アメリカや欧州で活躍をした演奏家。ニューヨーク木管五重奏団は60年間に渡り今日も活動のグループで、本作においてファイン・アーツ四重奏団と見事な調和をなしている。さてそのカルテットのソルキン時代の最も充実した時代が1960年代から1970年代にかけての創設時の中心メンバーによる熟達のアンサンブルであることは間違いなさそうだが、かつて日本コロンビアから出ていた廉価盤でかなりの録音量があり、活発な録音活動をしたにもかかわらず、現在では当時のものがほとんど出てこないという状況です。直接音主体の明瞭感と音色の自然さが確保された、好録音度の高い録音。室内楽ファンならばぜひ一度お聴きください。
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  • Concert-Disc CS-220, Everest 6082 (LPBR 6082 mono, SDBR 3082 stereo), BSD-143. 1960年録音。1962年リリース。レナード・ソルキン(第1ヴァイオリン)、アブラム・ロフト(第2ヴァイオリン)、アーヴィング・イルマー(ヴィオラ)、ジョージ・ソプキン(チェロ)。The New York Woodwind Quintet:David Glazer (clarinet), John Barrows (french horn), Arthur Weisberg (bassoon)
  • FR RICO 30CS029 ファインアートSQ シューベルト・八…
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Octet for Strings & Winds
Fine Arts Quartet
Boston Skyline
1997-03-18