34-8921
通販レコード→ダーク・レッド銀文字盤

FR RCA 630.769-770 カラヤン プッチーニ・トスカ

《音による演出の巧者、ジョン・カルショウのプロデュースの“ラジオ・ドラマ”的オペラ ― 米 RCA との提携録音。録音は DECCA チーム、美術書と思える豪華解説書添付。》世慣れしていた伊達男、プッチーニの大人の男女の愛憎劇。ローマの歌姫、トスカの若さとコケティッシュな部分はアイドル的なものではなく、カヴァラドッシに女の存在を疑い絵姿に嫉妬する。一方カヴァラドッシもトスカに生やかな優しい言葉をかけるような純情青年でもありません。ジャコーザは「トスカ」を「喜怒哀楽は豊富だが詩情に欠けたドラマ」としました。上演頻度も高く、出演の中核の3人が確保されれば質は担保されます。少ない登場人物で劇性を高める。一方、それは歌手への負担も大きく、その存在感も大きくクローズアップされます。この62年盤はレオンタイン・プライスを外題役に、カヴァラドッシにディ・ステファノ、スカルピアはタディでした。ディ・ステファノは、そのトライアングルの一角、理想的なカヴァラドッシ像を築いていました。カラヤンの配役への配慮は周到なものです。わずかな場しか登場しない場での歌手の起用や、盤での虚構、演出、それは音盤だけでリアリティを感じさせるものでした。音楽自体はシンフォニックな緊張の部分と、俗受けする部分は甘く、美麗な効果を挙げている。加えて、音による演出の巧者、ジョン・カルショウのプロデュース作なのです。トスカの投身まで、追いつめていく兵の足音、怒号が入ります。ラジオドラマ的、あるいは音だけでは足りない部分に演出がほどこされるようになってきました。テレビとは違い、ラジオにはラジオ、音盤には音盤のリアリティがあります。こうした演出がステレオ期の特徴。これこそゴージャスな音響、グランド・オペラの俗なる部分にぴたりと焦点を合わせていました。音響上の演出は、オペラの楽しみの一つです。59年から65年、カルショウの手がけたカラヤンの録音、その中には「アイーダ」「オテロ」という今でも現役として語られる録音の金字塔があります。カラヤンは、オペラでしばしば本領を発揮する。余談になるが、1979年にカーティア・リッチャレッリのトスカ、ホセ・カレーラスのカヴァラドッシ、ルッジェーロ・ライモンディのスカルピアでベルリン・フィルで録音。こちらのリッチャレッリは、これまでの強いトスカ像から抒情的な場に焦点をあてたものでしたし、ライモンディのスカルピアなどは確信的です。配役が変われば演奏から変わる。本盤に不満はなく。再録音ではなくて、ふたつ目のアプローチといえます。いつの時代も曲、演奏、録音の3つのバランスで統一して、大衆迎合を第一としていたのがカラヤンの一流です。本盤は RCA 発売ですが、カルメン同様、英 DECCA、米 RCA の業務提携が生んだ偉大な作品。制作は英 DECCA のジョン・カルショウ、エンジニアはジェームス・ブラウン&ゴードン・パリーの二頭立てというショルティの指環制作陣がそのまま担当するという力の入れよう。英 DECCA 社のオペラ第一黄金期を象徴する傑作と言えると思います。魅力を列挙しますと「カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音」「 カルショウお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション」ウィーンフィルの奏でる美音はこのオペラの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比、まさに耽美の極みです。まず第一にお奨めするトスカ。なお、本セットには米 RCA SORIA SEROUS を所有する者だけが堪能出来る1960年にイタリア、AMILCARE PIZZI,S.p.A に限定発注した美術書と思える豪華解説書添付。本セットを手にするコレクターの所有欲擽ります。カラヤンやカルーショーファン必携アイテム。
FR 	RCA  	630.769-770	カラヤン 	プッチーニ・…
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