34-14282
商品番号 34-14282

通販レコード→仏レッド銀文字 Minigroove 盤
未だに比較出来る対象の無い孤高の極みに達している ― この演奏を耳にして平静で居られるような聴き手は絶対に存在しない、全てのクラシックファン必聴の歴史的名盤だ。ブラームスは弦楽器だけの編成による室内楽曲としては、四重奏曲を3曲(作品51の1と2、作品67)、五重奏曲を2曲(作品88、111)、六重奏曲を2曲(作品18、36)作曲した。作品番号順に並べ替えると編成の大きい六重奏曲からになる。これに交響曲の4曲(作品68、73、90、98)と協奏曲の4曲(作品15、77、83、102)を添えると、最初の交響曲を支度する作曲の経緯が浮き上がってくる。20歳代で作曲した六重奏は曲も解り易く聴き易い音楽で、ヴィオラとチェロをダブルにしている為に重厚なシンフォニーのような響きを醸し出している魅力的な佳曲です。名女優ジャンヌ・モロー主演の映画「恋人達(Les amante)」のテーマ曲として使用された第1番は濃厚なラブ・シーンで使用されています。青春の息吹に溢れるロマンティックな第1番に比べると第2番は地味ですが、いじらしいほどに甘く優しい雰囲気に溢れる名作です。この年、ポール・トルトゥリエはシューベルトの五重奏曲で登場するが前日の六重奏は、ヴァイオリンがアイザック・スターンとアレクサンダー・シュナイダー、ヴィオラがミルトン・カティミスとミルトン・トーマス。そしてチェロはパブロ・カザルスにマドレーヌ・フォレイと「恋」のイメージに結び付く音楽に相応しいかもしれない。カザルスを中心とした豪華メンバーが音楽に真摯に立ち向かい、とてつもなく気宇の大きい魂の演奏を繰り広げる。三重奏曲は僅か2年の開きしか無いがユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、ユージン・イストミン(ピアノ)との録音もあるので注意したいが、モノラル録音のクォリティの高さ。マイラ・ヘス(ピアノ、当時62歳)、パブロ・カザルス(チェロ、同76歳)、ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン、同59歳)。ピアノのヘスはイギリスのピアニストでバッハのカンタータBWV147からピアノ用に編曲した「主よ、人の望みの喜びよ」で知られており、現在も広く愛奏されている。この手練3人の人間性が犇々と伝わってきます。演奏内容は実演のカザルスらしく一貫して野太く熱いスタイルが印象的なもので、その剛毅な演奏ぶりは共演者の心も掴んで、がっぷりと四つに組み感動もひとしお。ライヴながらの高揚感も、最近多い体当たり的でやたらとテンションの高い演奏とは全く次元が違う。3人の年齢が信じ難いような生命力と気迫と言おうか、聴き手は目前で展開される音楽の雄渾さに完璧に取り込まれてしまう。資金の捻出に苦労して長く続かなかったが録音機材は米COLUMBIAが提供。財政難もあってコロンビア・レコードの意向が音楽祭のソリスト・曲目に強く反映されるようになり「アメリカの聴衆に馴染みがない」としてアメリカのコロンビアのアーティスト総動員となったが、オーケストラ曲は敬遠されカザルスをメンバーとする室内楽曲が重視されたことは優れたレコードが出来上がり、フィリップスからも発売されました。
カザルスゆかりの音楽祭での名演の記録。20世紀を代表する音楽家のひとり、パブロ・カザルスの名はチェロと指揮の巨匠というだけでなく、平和を祈願する発言や行動でも世界的に知られており、その存在の大きさからカザルスを中心にした音楽祭がつくられるという特別な状況も生み出していました。プラド音楽祭 ― スペイン内戦の末期、フランコによるファシスト政権成立を目前にピレネーの麓、スペインとの国境近くにある南仏のプラド村に居を移したカザルスは、第二次世界大戦が終わると一時演奏会に復帰したものの各国政府がフランコ政権を承認したことに反対し、演奏活動を停止することによって抗議の意を表明していました。そんなカザルスをなんとか演奏会の舞台に呼び戻そうとアメリカでの公演を行って欲しいと出演交渉にあたったのがカザルスの友人で、ブダペスト四重奏団のヴァイオリン奏者でもあるアレクサンダー・シュナイダーです。しかしカザルスは頑固でアメリカ公演の交渉は失敗に終わっため、それならばということでカザルスの住んでいる場所に音楽家が集まって音楽祭を開いてしまおうと考え、再びシュナイダーが交渉し実を結んだのが、この「プラド音楽祭(現パブロ・カザルス国際音楽祭)」でした。この音楽祭は1950年に発足、カザルスを慕う音楽家たちが集まって賑やかにスタート、翌1951年には近郊のペルピニャンでも演奏会が開かれるなどかなりの盛況ぶりで、資金を拠出していた米COLUMBIA(現SONY)によってレコーディングも数多く行われていきました。
ヨーロッパ屈指の家電&オーディオメーカーであり、名門王立コンセルトヘボウ管弦楽団の名演をはじめ、多くの優秀録音で知られる、フィリップス・レーベルにはハスキルやグリュミオー、カザルスそして、いまだクラシック音楽ファン以外でもファンの多い、「四季」であまりにも有名なイタリアのイ・ムジチ合奏団らの日本人にとってクラシック音楽のレコードで聴く名演奏家がひしめき合っている。英グラモフォンや英DECCAより創設は1950年と後発だが、オランダの巨大企業フィリップスが後ろ盾にある音楽部門です。ミュージック・カセットやCDを開発普及させた業績は偉大、1950年代はアメリカのコロムビア・レコードのイギリス支社が供給した。そこで1950年から60年にかけてのレコードには、米COLUMBIAの録音も多い。1957年5月27~28日に初のステレオ録音をアムステルダムにて行い、それが発売されると評価を決定づけた。英DECCAの華やかな印象に対して蘭フィリップスは上品なイメージがあった。
1952年6月16日に三重奏曲、6月23日と7月2日に六重奏曲1番を、プラド音楽祭でライヴ演奏された優秀なモノラル録音。
FR PHIL  L01.294L パブロ・カザルス ブラームス・弦…
FR PHIL  L01.294L パブロ・カザルス ブラームス・弦…
FR PHIL  L01.294L パブロ・カザルス ブラームス・弦…