34-12753

商品番号 34-12753

通販レコード→仏レッド〝Connaissanse DES ARTS〟銀文字盤

100人の作曲家から各人1曲だけ残すとしたら ― 俊才マゼールによってよみがえる、かなしみの旋律に彩られたイタリア古典の傑作。《スターバト・マーテル》=「悲しみの聖母」「聖母哀傷」は、わが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う、中世の詩の中でも極めて心を打つものの1つであり、中世以来、西洋音楽の多くの作曲家がこの詩に曲を付けている。中でもジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ、アントニオ・ヴィヴァルディ、ジョヴァンニ・バティスタ・ペルゴレージ、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン、ジョアキーノ・ロッシーニ、アントニン・ドヴォルザークのほか、ジュゼッペ・ヴェルディの最晩年の作品であるスターバト・マーテルの旋律を含ませた『聖歌四編』にはLPレコードの名盤が多い。近代作品ではカロル・シマノフスキ、フランシス・プーランク、アルヴォ・ペルト、クシシュトフ・ペンデレツキなどのものが著名で、美しくも格調高い音楽に心洗われます。それらの中にあって、抒情的な美しさと優しい歌と劇性にあふれていることで、ペルゴレージのものが燦然と輝いている。ペルゴレージ(1710~1736)は、中部イタリアに生まれ、その後ナポリで活躍した作曲家で当時絶大な人気を誇った。22歳にしてオペラ「奥様女中」で大成功し、その革新性でバロック音楽から古典派音楽への架け橋となった。オペラを数十曲、宗教作品・歌曲多数と声中心にその作品を残したが、結核で26歳で夭折してしまうという天才につきもの生涯であった。この《スターバト・マーテル》は、おそらく彼のその死の直前に完成させた最後の作品とされている。モダン・オーケストラで演奏したペルゴレージの《悲しみの聖母》をレコード録音で比較試聴する機会には、映画「アマデウス」公開後間近に発売されたクラウディオ・アバドの録音盤が引き合いに出されることが頻繁ですが、100人の作曲家から100枚を求められたら、選ぶのは確実なレコード。若き日のロリン・マゼールの名演。ベルリン放送交響楽団(現:ベルリン・ドイツ交響楽団)の首席指揮者時代(1964~1975)には、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの管弦楽組曲やブランデンブルク協奏曲をはじめ、おもに当時のオランダ・フィリップスやドイツ・オイロディスクに多くの録音を残しました。演奏は、比較的編成の大きい弦楽オーケストラ、8曲目「肉体は死んでくちはてるとも」と最後の「アーメン」に合唱まで入ったマゼールの演奏で。ロマンの香り漂う名演。いまやピリオド楽器の小編成オーケストラ、ビブラートのない古楽的歌唱で歌われるのが当たり前となったこの曲、1966年に録音されたマゼールの盤を聴くと、隔世の感を感じずにはいられないでしょう。今となっては、あり得ない、濃厚な名演。でも、このしっとりとした弦楽のアンサンブル、しっかりと主張する独唱、アーメン合唱の切迫感など、他には換えがたい感動的な表現が多々あり、全曲を聴き終えた後の充足感は比類のないものです。
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Evelyn Lear, Christa Ludwig, Lorin Maazel, RSO Berlin ‎– Pergolesi ‎– Stabat Mater

Side-A
  1. 悲しみの聖母はたたずみ Stabat Mater (Grave)
  2. 悲しみに沈むその御魂を Cujus Animam (Andante Amoroso)
  3. 天主の御独り子の O Quam Tristis (Larghetto)
  4. 尊き御子の苦しみを Quae Moerebat (Allegro Moderato)
  5. キリストの聖母の Quis Est Homo (Largo) - Pro Peccatis (Allegro)
  6. また最愛の御子が Vidit Suum Dulcem (A Tempo Giusto)
  7. 愛の泉である聖母よ Eia Mater (Andante)
Side-B
  1. わが心をして天主たるキリストへの Fac Ut Ardeat (Allegro)
  2. おお聖母よ Sancta Mater (A Tempo Giusto)
  3. キリストの死に思いをめぐらしたまえ Fac Ut Portem (Largo)
  4. さばきの日にわれを守りたまえ Inflammatus (Allegro)
  5. 肉体は死んでくちはてるとも Quando Corpus (Largo) - Amen (Presto Assai)
ヨーロッパ屈指の家電&オーディオメーカーであり、名門王立コンセルトヘボウ管弦楽団の名演をはじめ、多くの優秀録音で知られる、フィリップス・レーベルにはクララ・ハスキルやアルテュール・グリュミオー、パブロ・カザルスそして、いまだクラシック音楽ファン以外でもファンの多い、「四季」であまりにも有名なイタリアのイ・ムジチ合奏団らの日本人にとってクラシック音楽のレコードで聴く名演奏家がひしめき合っている。英グラモフォンや英DECCAより創設は1950年と後発だが、オランダの巨大企業フィリップスが後ろ盾にある音楽部門です。ミュージック・カセットやCDを開発普及させた業績は偉大、1950年代はアメリカのコロムビア・レコードのイギリス支社が供給した。そこで1950年から60年にかけてのレコードには、米COLUMBIAの録音も多い。1957年5月27~28日に初のステレオ録音をアムステルダムにて行い、それが発売されると評価を決定づけた。英DECCAの華やかな印象に対して蘭フィリップスは上品なイメージがあった。フィリップスは1982年10月21日コンパクト・ディスク・ソフトの発売を開始する。ヘルベルト・フォン・カラヤンとのCD発表の華々しいCD第1号はイ・ムジチ合奏団によるヴィヴァルディ作曲の協奏曲集「四季」 ― CD番号:410 001-2。1982年7月のデジタル録音。現在は、フィリップス・サウンドを継承してきたポリヒムニア・インターナショナルが、これら名録音をDSDリマスタリングし、SACDハイブリッド化しています。
  • Record Karte
  • イヴリン・リアー(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)、RIAS室内合唱団、ベルリン放送交響楽団、ロリン・マゼール指揮。
  • FR  PHIL  802 743LY ロリン・マゼール ペルゴレー…
  • FR  PHIL  802 743LY ロリン・マゼール ペルゴレー…
  • FR  PHIL  802 743LY ロリン・マゼール ペルゴレー…
ペルゴレージ : スターバト・マーテル
ルートビッヒ(クリスタ)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1997-04-09

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