34-12562

商品番号 34-12562

通販レコード→仏ダーク・グリーン・アンド・ホワイト黒文字盤

質実剛健な音楽の構築によってバッハ演奏のスペシャリスト ― として知られるクルト・レーデル指揮による録音の中でも、代表的名演とされているのが「ブランデンブルク協奏曲」全曲の2度目の録音。録音も「これが1962年」と驚くほど新鮮。好きずきはあろうが、モダン楽器は鳴り方が自然だ。この小味で明るくしゃれた雰囲気、しっかりした骨組みの上に、そしてラインホルト・バルヒェット、ピエール・ピエルロ、モーリス・アンドレなどエラート・レーベルを代表する名手たちによる、のびのびとした温かい妙技を楽しく満喫できる贅沢なアルバムです。特に、カール・ミュンヒンガーが主宰するシュトゥットガルト室内管弦楽団のコンサートマスターに就任し、1952年までその任に当たった。この時期に〝ヴィヴァルディの四季〟を含む録音でソリストを務めている、録音の少ないバルヒェットのヴァイオリンは貴重だ。第二次世界大戦終結までリンツ・ブルックナー管弦楽団で困窮の中でも踏ん張って活動した、バルヒェットは、1952年からは、ウィル・ベー、ヘルマン・ヒルシュフェルダー、ヘルムート・ライマンらシュトゥットガルト室内管弦楽団の団員たちとバルヒェット四重奏団を結成。オイロディスク・レーベルにベートーヴェンやシューベルトらの弦楽四重奏曲を録音した他、後にエラート・レーベルにジャック・ランスロとモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、ピエール・デル・ヴェスコーヴォと「ホルン五重奏曲」のそれぞれを録音している。また、ヴォックス・レコードからエミール・ケシンガーを加えたモーツァルトの「弦楽五重奏曲」全集のレコードも発売された。1955年にフリードリヒ・ティーレガントの率いるプフォルツハイムの南西ドイツ室内管弦楽団のコンサート・マスターに迎えられ、バッハの「ヴァイオリン協奏曲」や「ブランデンブルク協奏曲」などをオイロディスク・レーベルに残している他、ロベール・ヴェイロン=ラクロワとバッハの「ヴァイオリン・ソナタ」やクルト・レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団と再び ― つまり本盤である『ブランデンブルク協奏曲』や明々後日に紹介するヴィヴァルディの『四季』などを録音している。1962年にドイツ・バッハ・ゾリステンのメンバーとして初来日するが、その年の7月5日、自動車事故によりシュトゥットガルトで急逝した。その芸風は「堅固な造形感覚に基づいて作品の構成を明確に再現し、そのうえで豊かな感情を演奏に反映させたが、構成は常に厳格で、同時に端正であった」と評される。レーデルのフルートはもともと音量がなく、フルート独奏家としての存在は比較的地味ですが、弦楽器の中に溶けこむというか、音の味わいには独特なものがある。聴けば堂々たるバッハに脱帽させらるる、平成最後になる天皇誕生日に放送された、「天皇 運命の物語」でオープニンとエンディングに使用された名曲。敗戦国の皇太子は、幼少期から教育係、侍従らから福沢諭吉の「帝室論」を叩きこまれ、戦後は英国女王エリザベスと長く続く親交、チャーチル首相の言葉を得て、平成の天皇として戦争のない時代を作り上げてきた。この音楽の成立に、象徴的だ。番組で選ばれた演奏はなんだろう。本盤は久しぶりに聴いて感動した。ひとつひとつの音が丁寧に仕上げられており、〝ブランデンブルグ協奏曲〟はこうでなくては、と心から満足できる。
ブランデンブルクというのは現在のベルリン一帯の地名ですが、この曲のタイトルは時のブランデンブルク選帝侯の息子に曲集が献呈されたことから名付けられました。この「ブランデンブルク協奏曲(Brandenburgische Konzerte)」という名称は『バッハ伝』を著したシュピッタ(Philipp Spitta)の命名によるもので、自筆譜にはフランス語で「いくつもの楽器による協奏曲集(Concerts avec plusieurs instruments)」と記されているだけである。その全6曲は、それぞれの曲が編成も中心となって活躍する楽器も、曲想も驚くほど多種多様でバラエティに富んでいて聴いていて絶対に飽きることがありません。人気があるのは弦楽合奏の第3番と、長いチェンバロのカデンツァがある第5番でしょう。全曲とも完全無欠の名曲なので、どの曲が好きかと聞かれても困るのですが、レコード鑑賞会で解説した時に話題にした通り、個人的に特に挙げるとすれば様々な管楽器が活躍する第1番、それと地味な第6番でしょうか。第6番は、ヴァイオリンがありません。ヴィオラ2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、チェロと通奏低音といった編成になります。ですからかなりいびつな編成とは言え、最高音がヴィオラですから甘い音楽になります。作曲された順番は第6番が最も若い時期、ヴァイマル時代の曲だといいます。名盤が数多のバッハの名曲、弦楽器を中心に包み込むように円やかな『ブランデンブルク協奏曲』は他になく、心の籠もった素晴らしい演奏。本盤の小気味良い明るい洒落た雰囲気が仇となったか、エラート・レーベルの中でも、名手揃いの技が散りばめら安心して聴くことが出来る盤であることも手伝ってか好みが分かれ、カール・リヒター盤やカール・ミュンヒンガー盤、ニコラウス・アルノンクール盤に押され、発売当時からマイナーな印象だったが、名門と呼ばれるに相応しい実績を残してきたクルト・レーデルとミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団によるバッハ。当代随一の管楽器の名手たちが持ち味を存分に発揮したソロを披露してゆきます。モダン楽器による素朴なドイツらしさがある、バッハ演奏です。
フランスのエラート・レーベルが最初に日本で紹介された時は、日本コロムビアからの発売だった。フランスに数多く残るバロック音楽ゆかりの宮殿での演奏会を再現した、空想音楽会のシリーズは忘れられない。その後、1970年代半ば、エラートの日本での発売権は RVC に移るが、移った当初は日本コロムビアのような輝きのあるエラートの音が作れず、エンジニアが苦労したと言われている。さらに、1990年代エラートはワーナー・ミュージック・グループの傘下となるが、ワーナー・ミュージック・グループでは1970年代初期音源のCD化にあたってはレコード時代の音質を復活させようとしてマスタリングを当時エラートを担当した日本コロムビアに依頼したという経緯がある。東京赤坂に当時「東洋一」と謳われた日本コロムビアの録音スタジオが完成したのは1965年。この録音スタジオとカッティング室が同一ビル内にあることから、1969年にはテープ録音機を介さず、録音スタジオとカッティング室を直結して、ミキシングされた音を直接ラッカー盤に刻み込むダイレクト・カッティングのLPを発売して音の良さで話題となった。奇しくも同時期に米国シェフィールド・ラボから発売された同じダイレクト・カッティングのLPが輸入盤として注目されていただけに、NHKの放送スタジオのレコードプレーヤーが同社製であることと日本コロムビアはレコード・ファンの好評を定めた。日本コロムビア録音部ではダイレクト・カッティングを経て、1972年のPCM録音機の導入以降、録音機の小型化、高性能化と並行して、様々なデジタル周辺機器の開発へ進む。その後、1981年にはハードディスクを用いたデジタル編集機の登場。そして、86年、日本から始まったCD化の波は世界中に波及し、CD工場を持たない国内外のレコード会社はこぞって日本にマスターテープを送り、CD生産を依頼してきた。しかし、会社経営母体が日立からリップルウッドに移り、スタジオの廃止は逃れられなかった。
エラート(Erato Disques, S.A.)は古楽録音で大きな実績をもつ最古参レーベルです。レーベル名はギリシャ神話に登場する文芸の女神・エラトーからとられている。独立系レーベルとして1953年にフランスで設立された。芸術責任者のミシェル・ガルサンの下、フランスのアーティストを起用した趣味性の高いLPを数多く制作し、クラシック音楽を中核とし、とりわけフランス系の作品や演奏家の紹介に努めてきた。その中心的なレパートリーはバッハ以前の古楽だった。日本ではバロック音楽すべてが含まれる場合もありますが「古楽」は、古典派音楽よりも古い時代の音楽=中世、ルネッサンス、ごく初期のバロック音楽の総称です。作曲された時代の楽器、演奏方法は、時代を経るにつれ変遷を遂げてきています。近年の「古楽」ジャンルの録音は、19世紀から20世紀にかけて確立されたクラシック音楽の演奏様式ではなく、現代の楽器とは異なる当時の楽器で、音楽史研究に基づいて、作曲当時の演奏様式に則った演奏によっています。但し、オリジナル楽器録音への取り組みはやや遅く、本格化するのはフランス系以外の奏者を積極的に起用するようになった1980年代以降。中心を担ったのはトン・コープマン、ジョン・エリオット・ガーディナー、スコット・ロスといった、グスタフ・レオンハルトたちよりも一世代後、かつフランス人以外の演奏家たちである。
バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
クルト・レーデル
ワーナーミュージック・ジャパン
2018-09-19

Bassoon – Karl Kolbinger, Cello – Wilhelm Schneller, Double Bass – Georg Hörtnagel, Flute – Kurt Redel, Paul Meisen, Harpsichord – Robert Veyron-Lacroix, Harpsichord – Robert Veyron-Lacroix, Horn – Kurt Richter, Willi Beck, Oboe – Leonhard Seifert, Pierre Pierlot, Wilhelm Grimm, Trumpet – Maurice André, Viol – Irmingild Seemann, Rolf Alexander, Viola – Franz Schessl, Georg Schmid, Violin – Reinhold Barchet, Conductor – Kurt Redel, Ensemble – Orchestre De Chambre Pro Arte De Munich. Enregistré au Salesianum de Munich du 1er au 6 Mai 1962.Engineer – Peter Willemoes.
FR ERATO  LDE3229-30 クルト・レーデル バッハ・…
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