34-8440
通販レコード→ジャーマン・カラー・スタンプ・ドッグ盤

DE EMI 1C157 00 104/6 クレンペラー ワーグナー・さまよえるオランダ人(全曲)

クレンペラーの『オランダ人』は、暗黒の力に満ちた独特のドラマ構築に特徴があり、気楽さや救済といった要素はあまり顧みられません。実際に救済のモティーフはカットされています。そのことで、ドラマは無情さを残す。レコードで聴く時は、こうした本質を晒した裸での果ても良いものだ。非常りな開放感がある。この先にきっと光があるだろうとあがいて生きているのが人間だ。人生は平安が保証されているものではない。このレコードが手放せないのは、ゲームのようにリセットしたら再スタートできると思っている思考が嫌いだからだ。悲劇的色彩が持続低音のように機能するここでのアプローチは、ワーグナーの音楽が備えるエネルギーの凄みをあらためて聴き手に刻印する説得力が感じられます。当時20代ながら破天荒なスケールの歌聴かせるアニア・シリヤは、クレンペラー曰く「彼女は音楽的にも演劇的にも飛び抜けている。間違いなく天才だ。彼女が『オランダ人』の録音とコンサートに参加出来るよう、ありとあらゆる手を尽くさねばならない。他の歌手にゼンタを歌わせるなんて、黒を白だと言い張るようなものだ!」と言わしめた人物、クレンペラー・テンポを完全に理解して深みある歌を聴かせるテオ・アダムの絶唱もあってインパクトの強さは絶大です。1968年2月19〜24日,28日、3月8〜11,13,14日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオでのステレオ・セッション。ピーター・アンドリー。ウォルター・レッグの後任による優秀録音、名演、名盤。
DE EMI 1C157 00 104/6 クレンペラー ワーグナー…
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