34-10029

商品番号 34-10029

通販レコード→独 TULIP ALLE HERSTELLER 盤[オリジナル]

ハープの必殺普及人 ― 現代においてハープが本格的なコンサート楽器として取り上げられた例は、ヘンデルのハープ協奏曲などですが、オーケストラの重要な楽器として扱い始めたのは、モーツァルトの貢献があると断じたい。こういう点からも古典派の代表格モーツァルトはピアノでも、ヴァイオリンでもなく、ハープの必殺普及人と呼べるのでは。モーツァルトの本領であるオペラでも、通奏低音にハープが似合うようにも思えています。さて、ハープ界の女王と云えば、まず最初に我々はフランスのリリー・ラスキーヌの名前を思い浮かべますが、ハープ界の国王といえば、かの高名なフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが絶賛するスペインの世界的ハープ奏者ニカルーノ・サバレタでしょう。サバレタの安定感のあるクリアな演奏が曲の魅力をうまく引き出している。本盤は優雅で華やかな雰囲気のハープの音の世界を満喫出来る。いかにモーツァルト時代、グランド・ハープがコンサート楽器として普及・認知されていったを如実に示す名盤。本盤を再生した途端、貴方の部屋はヨーロッパの宮殿の優雅な空気が支配することを保証致します。本盤の発売と合わせるようにして、ウィーン国立歌劇場カペルマイスターをつとめていたエルンスト・メルツェンドルファーが、初来日。読売日本交響楽団に客演してベルクの『ルル』組曲の日本初演など指揮をした。モーツァルテウム音楽院でクレメンス・クラウスからいろいろと学んだのち、グラーツ市立劇場で指揮活動を開始。メルツェンドルファーもクラウスと同じく、歌劇場のオーケストラを用いたシンフォニー・コンサートを開催し、現代作品も取り混ぜた多彩なプログラム構成をおこない、1952年までグラーツの音楽シーンに貢献するなど、クラウスが歩んだ道を辿り、1953年からはモーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者に就任、翌年にはザルツブルク音楽祭にも出演。コンサート分野で活躍した後、1958年になるとベルリン市立歌劇場のカペルマイスターとして契約しますが、1960年に客演したウィーン国立歌劇場が気に入り、1961年にベルリン市立歌劇場を辞してウィーン国立歌劇場のカペルマイスターとして契約。当時の音楽監督はクラウスの弟子でもあったヘルベルト・フォン・カラヤンでした。リヒャルト・シュトラウスと交流があったメルツェンドルファーにとって、リヒャルト・シュトラウスのオペラとバレエは、全曲、得意なプログラムでもありました。ウィーン国立歌劇場でのオペラ指揮は285回、バレエの指揮は129回に及んでいました。生涯オペラ指揮者だったメルツェンドルファーは、師のクラウス譲りの指揮テクニックで複雑な作品も着実にこなし、バロック、古典派、ロマン派から近現代作品まで多彩なレパートリーを取り上げた。80歳を超えても指揮を続けており、2009年9月16日に脳腫瘍で亡くなっていますが、最後の指揮はその4か月前のモーツァルトのオペラ『魔笛』でした。
ニカノール・サバレタ・サラ(Nicanor Zabaleta Zala)は、1907年1月7日、スペインのサン・セバスティアン生まれのハープ奏者。民族的にはバスク人である。1914年に、素人音楽家だった父親に古物商に連れて行かれ、ハープに出会う。やがてマドリード音楽院教員のビンセンタ・トルモ・デ・カルボと、ルイーザ・マナルケスに師事する。1925年にパリに留学して、1925年からパリでマルセル・トゥルニエとジャクリーヌ・ボロに師事する。翌年にパリで公式に演奏会デビューを果たした。1930年代から欧米各地で活躍し、1934年には北米デビューを果たした。日本には1960、62年に大阪国際フェスティヴァルに来演した。彼は自分で考案した8つのペダルを持つオーベルマイヤー製のハープを使用しており、透明で輝かしい音色と完璧な技巧でラヴェルにも絶賛された。サバレタは様々な作曲家から曲を捧げられており、ハープという楽器のレパートリー増大にも多大な貢献をしています。近代ハープの立役者といえば、まずフランスで主に活躍をしたリリー・ラスキーヌの名が上げられますが、サバレタは故国のスペイン作品や古典の作品、近代作曲家の作品まで広く演奏した面から伺えるように、幅広いレパートリーを持ち、世界中で演奏を繰り広げました。サバレタの録音は、およそ300万枚の売り上げになると見積もられている。最後の演奏会は、1992年6月16日にマドリードで開かれたが、このとき既に健康は衰えていた。1993年4月1日、プエルトリコにて没。
  • Record Karte
  • Engineer [Recording] – Harald Baudis, Recording Supervisor – Wolfgang Lohse.
  • DE  DGG  LPM18 853 サバレタ&ツェラー モーツァル…
  • DE  DGG  LPM18 853 サバレタ&ツェラー モーツァル…
  • DE  DGG  LPM18 853 サバレタ&ツェラー モーツァル…
モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番、フルートとハープのための協奏曲
ツェラー(カールハインツ)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-05-09